不育症

人の体のナゼとワケーーー不育症の本質      2014.12.3 有本 政治

不育症とは、受精妊娠はしても、流産や死産を繰り返してしまう症状のことを
言います。現代医学的な原因をあげてみます。

医学的原因は7つ挙げられます。
①染色体異常ーーー先天的異常で治療は難しいとされています。
②子宮内の病気によるものーー子宮筋腫、子宮内膜症等による。
③ホルモン異常による病気が原因ーー黄体機能不全、糖尿病、バセドウ氏病                                                                              橋本病等
④感染症によるーーー淋病、クラミジア、梅毒等
⑤血液凝固要因ーー血栓を作りやすい体質で胎児に血液が行かない。
⑥自己免疫疾患(リウマチ、膠原病等)により血液凝固異常を起こし、毛細
 血管の流れが停滞することで胎児に血液が不足し流産となる。
⑦子宮の形と位置の異常ーーー子宮後屈になると流産しやすい。子宮後屈は
 日本伝承医学の治療で、骨盤の前傾を元に戻す事で修正することができます。

以上が現代医学的な原因として挙げられています。7つの原因は①と⑦を除い
て大別すれば二つの要因に分類出来ます。
ひとつは、全身の血液の循環、配分、質が乱れ、胎児を育てることができず、
流産になってしまう場合です。もうひとつは血液凝固のために、毛細血管の流
れに停滞や詰まりが起こり、血流が阻害され胎児に栄養が充分に行き渡らず
流産や死産になってしまう場合です。

上記の二つの要因に関しては、どちらの場合も真の原因が究明されれば、
日本伝承医学の治療で大きな成果が得られます。現在行われている対症療
法だけではなく、症状の背景にある生命力や免疫力の低下を高め、病気や
症状の直接的要因となっている、全身の血液の循環、配分、質を整えていけ
ば、無事出産することができる可能性が高くなります。

特に血液凝固の場合は、特定の物質の供給不足が原因とされていますが、
もっと大きな視点で捉えてみますと、根本的には血液の熱変性が原因にあり
ます。それは、身体の苦寒薬(漢方薬の苦い成分は熱や炎症を抑える作用が
ある)の役割を果たす、胆汁の分泌不足から起こっています。全身の血液が熱
を帯びて熱変性により、赤血球の連鎖(何個もの赤血球がくっついてしまう状態)
が発生しているのです。

血液凝固の要因には、全身の血液の熱を冷まし、血液を一定の温度に保つ働き
を担っている胆汁の分泌不足が起因しています。胆汁の分泌不足は、肝臓と
胆嚢の機能低下から起こります。
肝臓と胆嚢は表裏の関係にあり、肝臓で作られた胆汁は、胆嚢という袋に集め
られ、濃縮されて極めて苦い物質となります。この苦さが苦寒薬として血液の熱
を冷まし、血液の熱を一定にすると同時に赤血球の連鎖を剥がし毛細血管内
の詰まりをとってくれるのです。(良薬口に苦しです)

不育症と診断がつく人の体質、症状をあげてみます。
⑴若年より生理不順、生理痛がある。ーー生殖能力の減退。
⑵体温が低体温である(35度台)。ーー基礎代謝力の低下=生命力低下
⑶喘息、アトピー性皮膚炎などの既往症がある。ーー遺伝的に心肺機能が                                                                                                                      弱く、精神的ストレスを蓄積しやすい。
⑷便秘、肌荒れ、冷え症を起こしやすい。ーー免疫力低下の三大兆候。
⑸性格的に気力旺盛タイプ。物事を最後までやり抜くタイプ。ーーー無意識に
 心身共に負担をかけている。頭と肝臓に大量の血液を取られ、子宮や卵巣
 に充分な血液が回せない。生理が遅れる傾向がある。

以上の5項目が挙げられます。つまり、生殖機能が弱り、生命力、免疫力が
低下し、全身の血液の循環、配分、質にみだれが生じ、子宮や卵巣に血液が
集められない体質、気質を持っているということです。、根本的には母体が新
たな生命を育む環境にないということです。そのために、これ以上胎児を留め
ておいては、母体の命に危険が及んでくるため、流産、死産で、母体を守る
対応をしているのです。

不育症を改善するためには、低下した母体の生命力、免疫力を高め、新たな
生命を育める良い子宮の環境にしてあげることです。そして不育症や他の病
気の要因となっている、全身の血液の循環、配分、質の乱れを整えることです。
そのためには上記の5つの要因を改善していくことが必要です。

生命力や免疫力を高めるには、生命力や免疫力の源となる細胞新生と造血
(赤血球、白血病、血小板)を担っている骨髄の機能を発現させることが必要
です。これは日本伝承医学の治療で可能になります。
生活習慣病に関する部分は、自助努力が大事です。特に早い時間帯からの
睡眠が大切です。夜10時から朝の4時までは身体を横たえることが大事です。
この時間帯に横たわることで成長ホルモンが分泌され生命力が上がるからです。

5項目が改善されていくと、
①生理が28日から30日周期に安定し、生理痛が治まる。
②36度5分前後まで体温が上がる。
③便秘、肌あれ、冷え症に改善が見られる。
このようになっていけば体が整ってきたということになります。
本人の気質や頭と肝臓の充血と熱を改善していくには少し時間がかかりますが
日本伝承医学の治療と家庭療法である氷冷却法により徐々に改善に向かう
ことができます。

不育症と併発して発生している子宮筋腫、子宮内膜症、黄体機能不全、糖尿
病、バセドウ氏病、橋本病等も現代医学的な対症療法だけではなく、病の背景
にある生命力や免疫力の低下を元に戻し、全身の血液の循環、配分、質の乱
れを整える事で治癒に向かわせていくことができます。

血液凝固の問題は前述してありますように、肝臓と胆嚢の機能をいかに高めて
いくかであります。赤血球連鎖(何個もの赤血球が重なり合う状態)の要因とな
る胆汁の分泌不足を解消していくことで、血液凝固を回避していくことができ
ます。

胆汁の分泌不足には二つの要因があります。ひとつは胆汁そのものの生成を
行う肝臓機能の減退により、胆汁の生成が充分でないことによる分泌不足に
なります。もうひとつは胆嚢という”袋”の収縮の問題です。胆嚢は心臓と同様
に袋を収縮していくことで、内部の胆汁を押し出し、胆管に流しているのです。
実はこの袋の収縮状態は、現代医学の画像診断において殆ど見落とされてし
まいます。画像診断で判別されるのは、胆嚢が大きく肥大して腫れ上がってい
る場合や胆石や胆管狭窄がある場合になります。日本伝承医学では、診断と
判別は、骨の反応点で確認できます。

胆汁の分泌不足を改善するためには、肝臓機能を元に戻し、胆汁の生成を促
進することと、胆汁の分泌に直接関わる胆嚢の収縮を回復することです。
何故胆嚢が腫れるかと言いますと、臓器や器官が機能低下しますと、体は当該
臓器に充血と熱、あるいは炎症を発生させることで機能の回復を図るのです。
胆嚢に充血と熱、炎症が起こると、それに伴って腫れも発生します。袋が腫
れるということは、収縮できなくなり胆汁を押し出す能力が低下するということ
になります。これが胆汁の分泌不足の要因になります。

胆汁を分泌させるには、速やかに、胆嚢の炎症をしずめ、袋の腫れをとること
が必要になります。日本伝承医学においては、胆嚢の熱や腫れ、痛みを取る
方法として、古代から伝わる大腿骨叩打法を用います。これは肝炎にも使用
する技法で一回の治療でも大きな効果をもたらします。さらに家庭療法として、
胆嚢の氷冷却法を併用することで胆嚢の腫れ、熱、痛みを早く除去することが
できるのです。

これにより胆汁の分泌が回復することで、血液の熱が冷まされ、熱変性による
赤血球連鎖が起きなくなるのです。サラサラの血液に戻ることで血流が確保さ
れ毛細血管の停滞と詰まりが解消されます。そして母体から胎盤へ、胎児へと
血流が確保されることで血液不足が起こらなくなるのです。胎児に充分な血液
供給が可能となっていくのです。

現在行われている、免疫グロブリン療法、ヘパリン療法、アスピリン療法等も
血液凝固を抑制するためのものですが、薬で抑えることは、副作用も起こり、
妊娠期間中にはできる限り薬は使用しないことが望ましいのです。
血液凝固のもとになっている胆汁の分泌不足を改善していくことで、薬等に頼
らなくても、出産は充分可能になります。

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