不眠症

人の体のナゼとワケーー不眠症の本質、眠れないには眠れない意味がある。  2015.3.7 有本政治

日本伝承医学における病気や症状の捉え方は、病気や症状を一方的に悪
いこと、悪い反応として捉えるのではなく、起こすにはなんらかの意味
があると考えています。その意味とは、破綻を来たしたり、低下した体
の機能を元に戻すための一時的な必要対応と考えています。生物として
生まれて、自らの体をより悪くするように反応を起こしたり、早く死ぬ
方向に向かわせる事は、生物の存在理念に反する事になります。これ
まで一方的に悪い反応として捉えられてきた症状は、視点を換えて捉え
直すと必ず意味があって起きています。その意味を知ることは、病気や
症状の根拠と機序を知ることです。私達の体は、最後の最後まで修復さ
せるように、命を存続させるように完璧な修復能力と生命維持機能を
幾重にも備えています。その発現の一端が私達の体に反応として表れて
いるのです。意味を知る事により正しい対処法が見つかり、不安の解決
に繋がっていくのです。

今回は睡眠をテーマにして、寝つきが悪い、眠れない、何度も眼が覚め
る、休んだ気がしない、一度眼が覚めるとしばらく眠れない、その後全
く眠れない等、いわゆる不眠症を解説致します。不眠症は睡眠障害の中
の一分類であり、成人の5人に1人が悩んでいると言われています。
これは大変な割合であり、今後も増え続ける傾向にあります。それだけ
に留まらず、不眠症から精神疾患への移行の確率も極めて高く、この対
策は急務であります。現在の対処法としては睡眠薬の投与がほとんどで
あり、睡眠導入剤を含めた薬によって眠らせているのが現状です。これは
根本から治すための治療ではなく、脳の神経を麻痺させて、無理に眠ら
せているだけになります。薬を中止すれば、また眠れなくなり、全く解
決にはなっていないのです。ただ眠れないという事は、当人にとっては
苦痛であり、日常生活や仕事にも当然支障が発生します。薬を全面的に
否定するものではありません。当然必要な場面は存在します。ただ眠れ
ない真の意味を知って頂く事が重要と考えます。

結論的に言いますと、眠れないのではなくて、体がわざと眠らせないの
です。生きている体の起こす反応は、正に人智を越えた対応を発揮しま
す。体の重要な機能を元に戻す必要に迫られた場合、一時的な苦痛は伴
うものの修復反応を示すのです。では眠らせなくする事で何を元に戻し、
何を守ろうとしているのかを解説します。

体が眠れない状態を示す時は、自律神経失調の状態になります。
2つの自律神経のうちの交感神経が優位に働き、もう一方の副交感神経
の働きが抑制的に働く状況になった時に起こります。これを交感神経緊
張型と呼んでいます。

交感神経を優位に働かせる事で、何を推進しようとしているのか?命に
とって重要度が高いからこそ対応が必要なのです。それは以下になります。
⑴心臓機能の亢進ーー心拍数を増加させ、血圧も上げ全身に血液を回す
               対応。特に脳への血液供給を助ける。
⑵気管支の拡張ーーー呼吸を安定させ、酸素を多く取り込み、一回のガ
               ス交換率を向上させる。血液中の酸素濃度を上げる。
⑶肝臓のグリコーゲン分解機能、脂肪分解機能を高めて、血糖を維持し、
血液中に必要なエネルギーを与える。特に脳へのブドウ糖の供給を助ける。

以上が交感神経が優位に働く事で、体に起こる主要な反応になります。
この場合逆に副交感神経は抑制的に働くため、胃腸機能を促進する副交
感神経の作用が低下します。このため胃と腸の症状が表れます。

上記の作用からわかる事は、命に直結する心臓と肺臓の機能を亢進しよ
うとしている点と肝臓の機能を高めようとしている点です。これまでに
強調していますように、生きている体の起こす対応は少しの無駄もなく、

今一番必要な対応を完璧に実施します。命に危険が及ばないように、
元に戻す必要があるものを優先的に選択し対応を示します。

心臓と肺臓の機能を高めようと働くのは、心臓と肺臓は即、命に直結し
た臓器になるからです。呼吸が3分50秒止まれば死に至ります。心臓が
止まれば当然死を意味します。心肺機能を高めることで、生命力を維持
しようとまず働くのです。生命力の低下が見られれば、一番優先的に
これを元に戻すように働くのは必然の事です。
次の肝臓機能を高めるように働くのは、命の源であります血液のエネル
ギー成分量を高め、低下した免疫力を高めることで、細菌やウイルスか
ら身を守る機能を元に戻すようにするためです。

つまり全ての病気や症状は、根源となる生命力と免疫力の低下を防ぐ
対応をとっているのです。これは何を示しているかと言えば、体力の低
下を防ぎ、病気にならないためには大元にある生命力や免疫力を低下
させない事が一番重要だという事を体自らが証明しているのです。生き
ている体の表す症状には全て意味があるのです。正に人智を越えた対応
と言わざるを得ません。図らずも人体に於ける心臓と肝臓の重要性が
浮かび上がります。”肝心要”とはこの事だったのです。人体の生命力
と免疫力は、心臓と肝臓が中心になって、担っていることを表した格言
であったのです。

さらに心臓と肝臓は、全身の血液の循環、配分、質の維持に一番関与す
る臓器になります。心臓はポンプ力として血液の循環に働き、肝臓(胆
嚢も含む)は血液の成分(質)と配分に一番関わります。つまり病気の直
接的引き金になる、全身の血液の循環、配分、質の乱れは心臓と肝臓
の機能低下が引き起こしているのです。

要約すれば、全ての病気や症状の根源となる生命力と免疫力の低下と、
病気の直接的引き金になる全身の血液の循環、配分、質の乱れを元に
戻す対応が、交感神経を優位に働かせる理由であったのです。自律神経
のバランスを崩してまでも修復せざるを得ない状況に体が追い込まれて
いるという事です。体をこれ以上悪い方向に向かわせない、極論すれば
命を守る対応が交感神経緊張の本質であり、その結果として眠らせない
ようにしているのです。

もう一点眠れない要因は、交感神経は体が起きている時に優位に働く
神経で、謂わば昼間働く神経です。常に体を昼間状態にする事で交感
神経優位を保とうと作用するのです。これが結果眠らせない状況を作り
出しているのです。以上が交感神経を優位に働かせる理由であり、そ
の結果として眠れないのではなく、眠らせないない事で早急の回復を
図ろうとする体の必要な対応であったのです。

故にこれを薬で無理やり眠らせてしまっては本末転倒になるのです。
体の必要な対応を無理やり封じ込める処置を取るわけですから、自律神
経失調状態は永久に続きます。そのため精神的な不安、緊張、抑うつが
表れ、肉体的には、神経性胃炎、過敏性腸症候群、多汗、倦怠感、頭痛、
肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、過呼吸症候群等が慢性
化します。さらに生命力や免疫力の低下は助長され、全身の血液の循環、
配分、質の乱れも徐々に進行していきます。これら体の根源の力が低下
すれば、あらゆる病気に罹患する可能性が高くなります。とりわけ感染
症にはかかりやすくなり、がんの発生率も高くなってしまいます。

このように安易に使用する睡眠薬の弊害は計り知れないものがあります。
副作用の少ない睡眠薬だとか、睡眠導入剤だから副作用がないと考える
のは危険です。眠れないのを無理やり眠らせるということは、脳内の神
経を麻痺させることには変わりはないのです。これが弊害を産まないわ
けがありません。多少なりとも副作用の無い薬は存在しません。

それではこの眠れない状態をどう対処すれば改善に導かれるのか、
その対策を眠らせない根拠と機序を明らかにする事で考察していきます。
前述してありますように交感神経を優位に働かせるのは、その人自身の
生命力や免疫力の低下があり、全身の血液の循環、配分、質の乱れが
あるからです。これを元に戻す必要があります。

生命力や免疫力を元に戻すには、当然、生活習慣(食事、睡眠、運動)
の見直しが不可欠になります。その中で間違った認識で生命力や免疫力
を低下させる要因となっているのが睡眠になります。睡眠は時間の長さ
ではなく、寝る時間帯になります。夜の10時から明け方の4時の間は
たとえ眠らなくても体を横たえておかないと、脳から細胞を活性化す
る成長ホルモンが充分に分泌されず、長期間に及ぶ事で生命力や免疫力
を低下させるのです。現代人は小学校の高学年頃より夜型の生活が習慣
化し、気付かないまま、生命力や免疫力を低下させているのです。睡眠
時間帯の改善は不可欠であり、そのための自助努力は当然必要になります。

ただ生命力や免疫力を低下させる本質的問題は、生活習慣という外的要
因ばかりでなく、所謂精神的ストレスの蓄積による心理的要因も大きく
関わっています。また全身の血液の循環、配分、質の乱れを引き起こす
のも、これが最大の要因になります。
精神的ストレスの持続は、人体の脳と肝臓(胆嚢を含む)に大きな負担を
かけます。脳内に熱を蓄積させ、脳幹の機能を低下させます。脳幹は生
命維持のための基本機能に指令を出す場所であり、ここの機能低下は生
命力や免疫力に大きく関わります。そして肝臓に関しては以下の機序が
働きます。

精神的ストレスの持続は脳内の神経伝達物質や脳内ホルモンの消費を増
大させます。実は脳の神経伝達物質や脳内ホルモンの多くは肝臓で作ら
れ、また肝臓で分解される工程を持ち、このサイクルの増加は肝臓に
負担をかけ機能低下をもたらすのです。

この場合の体の対応は、回復のために肝臓に熱と大量の血液を集めます。
血の固まったような大きな臓器に大量の血液を奪われる事で、全身の
血液の配分は大きく乱れます。胆嚢も同様に熱と腫れを発生させ、胆
嚢という袋の収縮が弱まる事で苦い胆汁の分泌を低下させます。苦い
胆汁は体の炎症を鎮め、血液の熱を冷ます作用があります。胆汁の分泌
低下は血液に熱を持たせ、赤血球の連鎖を生み、血液をドロドロ状態に
させます。

肝臓、胆嚢の機能低下は全身の血液の配分と質(赤血球の連鎖による血液
のベタつき)を乱し、心臓への血液配分と血液供給を遅くし、心臓機能
を低下させるのです。これが肝心要の働きを落とす大きな要因となりま
す。このように肝臓と心臓の機能低下は全身の血液の循環、配分、質を
乱す最大要因となるのです。

交感神経を優位に働かせる背景には、以上の根拠と機序が絡んでいた
のです。この解明が出来た事により、どのように対処すれば、眠りが
取り戻せるかの答えが見えてきます。低下した生命力や免疫力を元に
戻し、全身の血液の循環、配分、質の乱れの大元になる肝臓(胆嚢を含
む)と心臓の機能を改善させる事が不可欠となり、脳幹の熱のこもりを
除去する事が必要になります。

生命力や免疫力を元に戻し、全身の血液の循環、配分、質の乱れを改善
するための肝臓と心臓の働きの回復に大きく貢献出来るのが、日本伝承
医学の治療と頭と肝臓の氷冷却法になります。生命力とは具体的には
細胞の新生力に置き換えられ、免疫力とは具体的には白血球を中心と
した血液であり、血液を作る造血力がこれに相当します。
細胞新生と造血は共に人体の骨髄がその役割を担っています。骨髄の
機能を発現させることが細胞新生と造血を生起させ、生命力と免疫力
の向上に繋がるのです。

これに最も適合しているのが、骨髄機能を発現させる事を目的に作られ
ている日本伝承医学の治療技術になります。一番合理的に速やかに骨
髄機能を発現させる事が出来、確実に生命力と免疫力を高めることが
出来るのです。さらに日本伝承医学の治療は五臓を中心とする東洋医学
と異なり、より集約化した肝心要(肝臓と心臓)を中心に治療が構成さ
れています。肝臓と心臓の機能を高めるには最も適した治療法であります。

そして家庭療法として毎日実行する頭(脳)と肝臓の氷冷却法は正に的
を得たものです。睡眠薬を使用しなくても眠る事が可能な方法となり
ます。頭部冷却法は、氷枕で後頭部を冷やし、アイスバックを使用
して額や首筋を冷却します。(ひたいや首筋が不快に感じる場合
は止めてください)これにより脳内の熱のこもりをとり、脳圧も低下
させ、神経の興奮を鎮めます。後頭部や額、首に熱を持っているため
冷やすと気持ち良く感じられます。冷やす場所も自分が気持ち良い所
を微妙に探して行います。時間は出来るだけ長く行うことが理想ですが、
体調や寒さにより臨機応変に行なってください。湯たんぽで足を温め
ると”頭寒足熱”作用も加わり、より効果的です。

肝臓の冷却法はアイスバックを使用して行ないます。肝臓の位置は右
の乳の真下で、肋骨の中に収まっています。熱を持ち充血しているので
氷冷却が適応であり、気持ち良い所にあててください。(冷却法の詳細
は、ホームページの局所冷却法の頁を参照ください)
上記の方法は長時間行なっても副作用の心配がなく、家庭で安全に行え
日本伝承医学の治療と合わせる事で不眠症を改善に向かわせる有効な方
法になります。

 

「こころと脳の関係」       2002.11.21 内田 多美子

 私たちの心と脳は密接な関わりを持っています。
気になること、気にかかることがあると、眠れなくなる、
食欲がなくなる、やる気がおきない、倦怠感が生じてくる。
これらすべての症状は、心から生じる病(気)がもとで
体が懸命に生きようとバランスをとりながらあられてくる
目に見えない心の働きになります。

 眠れない場合や眠りが浅いときには「不眠症」
無気力、対人不安、憂鬱感にさいなまれれば「うつ病」
一時的な出来事に対し、極度の不安や脅迫概念、
動悸、いきぎれなどが生じれば「パニック障害」
 精神の病として、現代ではさまざまな病名がつけられていますが、
根本的には、ショックな出来事や過度のストレス、深い悲しみなどによって
心が傷つき調和が乱れ、バランスを崩してしまったがために生じてきます。
(心因的なものだけでなく、環境や性格から生じる場合もあります)
 心がバランスを崩すと、脳に送られる血流が正常に働かなくなり、滞り
脳内神経伝達物質(特に心身を活性化させるためのセロトニン、
ノルアドレナリンンの減少)が正常に働かなくなっていきます。

 ホルモンのバランスが崩れやすい更年期には、更年期障害として
これらの症状が特に顕著に現れてくる場合があります。
睡眠障害、むくみ、ほてりや冷え、気持ちのなみがひどくなり
攻撃的になる、むなしくなる、人と会いたくなくなる、死にたくなる・・・
男性にも更年期障害はあります。家庭での空虚感、自分の居場所のなさ
仕事へのいきづまり、対人関係への不安恐怖、あせり、自殺願望・・・
これらの症状は「自律神経失調症」として診断されることもあります。
 自律神経とは、意識していない身体の臓器を動かしている神経のことです。
この、身体が動きやすいように働く「交感神経」と内臓や神経をリラックスさせる
「副交感神経」のふたつの神経がバランスを崩し、正常に働かなくなったときの
状態 が「自律神経失調症」といわれています。
睡眠障害、拒食、過食、焦燥感、絶望感、、、目に見えない分これらの苦しさ
せつ なさ、 やりきれなさは人にはなかなか理解してはもらえず、
解決方法の糸口もみつからず、
ますます自分をおいつめていってしまうのがこうした「心の病」なのです。

現代の医学では精神の病は、その人の心をみることより先に
まず症状を改善することだけに着眼してしまっているため
どうしても薬療法を取り入れざるを得ないのが現状です。
精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬や抗不安薬などを服用すれば
症状は一時的には緩和、完治されたようには感じます。
 しかし根本的な心身内の解決には、なにもなっていないため
薬がきれたときの焦燥感、歳月をかけて治療したにもかかわらず
症状が戻ってしまったときの絶望感、それはリバウンド現象のように
ものすごい重圧となってその人の心に重くのしかかってきます。
まさに死にたくなるほどの絶望と孤独感にさいなまれます。
 症状が再発すれば医師はまた、より強い薬治療を再開させます。
自ら自然に備わった神経、感情は薬によって果てしなくコントロールされ
完全に自分というものを、自然治癒力というものを
人は失ってしまうのです。 これが実際に行われている心の病に
対する病院での医療なのかもしれません。
 病院は薬や注射を投与しなければ点数になりません。
いくらメンタルな部分に時間と労を費やしても、対話療法だけでは
経営がなりたたないのが現実です。
保険がきかないカウンセリング診療所では歳月のかかる治療だから、
ものすごい膨大な費用がかかってしまいます。 そしてまた
いくら名のあるカウンセラーや名医に出会えたとしても患者自身が
信頼し心開かなければ対話療法、精神療法はけっして成り立ちません。

 心の病のむずかしさを私は感じます。
眠れなければ眠らなければいい、、、
なぜなら傷ついたり何かが気になってしかたないとき
人は眠らぬことによってこれもまたバランスを保っているからなのです。
体が本来必要とする睡眠をとれないとき、 人は極度な疲労感におそわれます。
体の循環が衰え、脳への血流も滞り頭もぼんやりして思考能力が
停滞していきます。   意識が遠のくという感じでしょうか。
でも最低限働かなければならない思考回路はむしろフル回転するのです。
極度の睡眠不足のときにものすごいひらめきや発案が浮かぶのは
無駄な思考に気をまわす余力と気力がないから瞬時にして気が一点に
集中するからなのでしょう。
 死にたくなるほどつらいことがあって不眠になったとしても
無駄な思考が働かなければ死を決断して実行している場合ではなくなるのです。
眠らぬときほど生命のカン(感、勘、観)は極度にさえるのです。
生命のカンは生きる方へ、少しでも生き延びる方へと自然に働いてくれるのです。
むしろ睡眠薬を服用し、ぐっすり眠ってしまった人にこそ自殺者は多いのです。
(薬という外部からの力によって生命のカンがくるってしまうのですから、、、)
家猫よりも、眠りの浅い外猫の方がちょっとしたことにも敏感に察知し
カンがするどくなっていくのと人間も同じなのかもしれません。

眠れないときは無理して眠らなければいい、、、
この自然さを無理に変えようとすればするほど
ますます心の病は内へ内へと、よりもっと気づかない部分に進行していくのです。

さまざまな症状で精神が不安定なとき、その絶望と孤独感は
人にはわからない、ものすごい負のエネルギーとなって襲ってきます。
 癌になったのがその人のせいでも努力がたりないのでもなく
自らが命を存続させていくがための、体の最終的対応であるように
 精神の病もけっして努力がたりないからではないのです。
心がなんとか生き延びようと、自らの手で命の綱を断ち切らないよう
懸命にがんばっている、生きのびるための対応なのです。
精神的なものほど、人の心からの理解は得られにくいものです。
人の心の内ほど、つかみどころのない雲みたいなものはないのですから。
周りからみれば本人が怠けているように映るかもしれません。
でも、がんばりが足りないとか努力や意気地がたりないという発言は
心が病んいでる人の気持ちを、尚一層深く刺し、傷つけることになるのです。

 大切なことは症状を抑え、封じ込めることではなく、はき出していくことです。
そして自らが、家族が、周りにいるかたがたが
ひとつひとつ認知して受け止めていくことです。
包み込んで、心から情をもって優しく見守ってあげることなのです。
 自分自身が今の症状をなんとか改善したいと願うならば、
自分の体に、生まれながらにして備わっている
本能、生命カン、自然治癒力を絶対に死滅させないことです。
「病は気から」 生命のカンをもってこそ心が、気持ちがすこやかに
なれるのです。病を治すための第一歩になるのです。
 心がバランスを崩しているときにも、体は一生懸命生きようとしています。
今の自分の姿を否定するのではなく、あるがままを受け入れ
自分自身がまず放棄しないで見守っていくことです。
 不眠も、倦怠感も躁鬱感もみんなつらく大変なことばかりです。
音楽を聴いたり、リラックスできるお茶を飲んだり、
気のおけない信頼できる先生に体を整えてもらったり、、、心安らげる人と
会話して過ごしたり、自然にふれたり、、、そんな無理のない
何気ない時間を過ごしながら、心の病と向き合い共存していきたいものです。

 人間の心には、ほんの少しのあそび、ゆらぎの部分が必要です。
ゆらぎの部分がない張りつめた心の糸は、いつか必ずプツンと
音をたてて最後には切れてしまうものです。
心と脳は深い関わりをもっています。心と体はひとつにつながっているのです。
心の糸、命の綱、脳の血管が断ち切れてしまわないように
今、自分にできる一歩から少しづつゆっくり、共に歩んでまいりましょう。。。

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