頭痛

人の体のナゼとワケ~頭痛はなぜ起こるのか?その本質とは 2015.3.18 有本 政治

日本伝承医学では、人の体に起こる症状のナゼとワケを、正の対応という視点か
ら捉え直し、その本質を解説しています。病気や症状の根拠と機序を正しく知る
事で、対処法が構築でき、不安な気持ちを解消出来るのです。現代医学の病因論
では、その病気のナゼとワケは説明出来ないだけでなく、本質を見出せず、対症
療法に終始し、不安を払拭する事も出来ません。病気や症状を根底から捉え直す
事で、新たな展望が開き、根本的解決に繋がるのです。今回は誰もが経験し得る
頭痛について、その本質を考えてみたいと思います。まず現代医学の視点から捉
えた頭痛の原因と症状及び対処法を簡単に解説致します。

頭痛とは頭部に感じる痛みの内、表面的でないものを指します。頭痛の原因は以
下になります。
⑴血管拡張説→脳の血管が拡張する事で血液の流れが遅くなり周囲に炎症が起
こり、頭痛として自覚される。一番有力な原因説となっています。
⑵精神的ストレスの持続から起こる筋肉の緊張による。
⑶頭蓋内の物理的な圧迫や引き伸ばしによる→腫瘍、血腫がある。
⑷脳溢血、クモ膜下出血、髄膜炎による炎症性の刺激による。
⑸頭部を支配する感覚神経の三叉神経や上部頸髄神経の損傷による。
⑹耳、目、鼻、歯の疾患からの関連痛。
以上が挙げられています。

症状別に一次性頭痛と二次性頭痛に分類されています。一次性とは緊張型頭痛、
偏頭痛、群発頭痛を指し、最も多いタイプの頭痛になります。二次性頭痛とは
脳血管障害により引き起こされる頭痛で代表的なもので脳溢血、クモ膜下出血、
髄膜炎等が挙げられます。これらの頭痛の特徴は、突然頭部をハンマーで殴られ
たような突発的な痛みが起こります。

日本人の3人~4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」と言われ、その内2200万
人が緊張型頭痛、840万人が偏頭痛、1万人が群発頭痛と言われています。
二次性頭痛の脳溢血、クモ膜下出血、等による頭痛は年間1万人~3万人も発生
すると言われています。男性よりも女性の方が頭痛の症状を訴える事が多く、
緊張型頭痛の6割、偏頭痛の8割が女性です。これは女性が生理時に症状が出や
すいからではないかと言われています。

頭痛の対処法としては、薬物を使っての痛み止めがほとんどの主流となり、自身
で行う注射法も使われています。ただこれらの方法はあくまで痛みを一時的に麻
痺させる対症療法であり、薬を飲まなければ痛みは何度でも繰り返し、何も本態
は変わらないのです。このため頭痛がある人は、常に痛み止めの薬を携行し、長
年に渡り常用しているのが現状です。ここに大きな問題が潜んでいるのです。
痛み止めの薬は、軽微ながら麻酔薬を毎回投与しているのと同等の事をやってい
るのです。つまり長期に渡り常用していく事は、体に影響が出ない訳がないのです。
以上が現代医学的に見た頭痛の原因、症状、対処法になります。

日本伝承医学においては頭痛の本質を以下のように捉えています。冒頭にすでに
述べておりますように、全ての病気や症状にはそうなる根拠と機序があります。
そして生物の生存本能に照らして、生物として生まれて早く死に至る方向に体を
反応させる事はあり得ません。この根本理念に基づいて頭痛を捉えてみるとその
本質が見えて来ます。つまり正の対応としての捉え方です。

まず体に起こる「痛み」の定義を明確に知る必要があります。
痛みとは体に反応を生起させる信号の役割を担っています。痛みという信号を
発することで、心臓のポンプ力を活発化させ、血液の循環を促進させます。そして
痛みを発してる場所に血液を集める対応をしてくれているのです。つまり痛みの
箇所に血液不足が発生し、血液供給を必要としているので血液を集めてくれてい
るのです。

命の源である血液が供給されないという事は、その箇所の死滅を意味します。
それを回避しその組織を守る対応が、痛みの信号の発信なのです。痛みの強弱は
組織の重要性や緊急性、血液供給の量に応じて決定されます。つまり、激痛を発
してる場合は、重要性と緊急性が高いと言えるのです。また体は、七転八倒させ
ることで血液供給を早める対応も取ります。

頭痛は、痛みを起こす事で脳に血液を集める必要な対応という一つの本質が見えて
来ました。脳に血液不足が発生する要因は、脳だけの問題では起こりません。体全
体の血液の循環、配分、質(赤血球の連鎖により毛細血管の流れの停滞及び詰まり)
の乱れに起因しています。心臓のポンプ力が低下すれば全身の血液の循環は悪く
なり、脳への血液供給は遅くなります。体の中で、ある部分だけに大量に血液が取
られると、全身の血液の配分が乱れ、脳への血液供給に不足が生じます。また
血液中の赤血球の連鎖(ドロドロ状態)が発生すると赤血球の大きさが何倍にもな
り、毛細血管の内径より大きくなります。これにより全身の毛細血管の中の血液
の流れが停滞したり詰まる事で、脳への血液供給が滞るのです。この症状は毛細
血管だらけの脳内においても発生します。

以上の総合的な機序により脳の血液不足が起こっているのです。つまり全身の血
液の循環、配分、質の乱れが頭痛の背景にあり、この血液の供給不足を補う対応
が各種の頭痛の根本原因であったのです。さらに脳内においても赤血球の連鎖が
毛細血管内の流れの停滞と詰まりを生起させています。この対応として毛細血管
の流れと詰まりを回避するために脳内の圧力を高める事で流そうと働くのです。
この脳圧の上昇が頭蓋内の物理的な圧迫と引き伸ばしを生み、脳内に炎症を生起
させます。

現代医学的な頭痛の原因とされる血管拡張と頭蓋内の物理的な圧迫と神経の引き
伸ばしは、この結果として発生するものであります。またこの脳圧の上昇が熱へ
と発展し腫瘍や血腫に移行します。さらに脳圧の急激な上昇が脳溢血とクモ膜下
出血を引き起こすのです。このように考える事が頭痛の本質的な原因であり、
頭痛の一次的原因とされる血管拡張説と頭蓋内の物理的圧迫と引き伸ばしから起
こる腫瘍や血腫、二次的な原因とされている脳血管性の脳溢血、クモ膜下出血は、
頭痛の原因ではなく、結果として発生していると捉える必要があるのです。(二次
的に相乗的に頭痛を助長させる事には間違いありませんが)

このように頭痛の原因を捉え直す事で全ての症状が結びついて見えて来ます。
頭痛の根拠と機序が明らかになる事でどう対処すれば良いかも自ずと見出せます。
全ての頭痛の背景にある全身の血液の循環、配分、質の乱れを正し、脳への血液
供給を改善する事と、赤血球の連鎖を取り去る事が不可欠になるのです。これを
実行出来ればどのような頭痛に対しても改善の可能性が出てくるのです。
また重篤な脳溢血やクモ膜下出血、髄膜炎を予防する適切な方法となり得るのです。

全身の血液の循環、配分、質の乱れを正し、赤血球の連鎖を取り去るには、これ
らに関与している臓器を明らかにする必要があります。血液の循環に関しては前述
してありますように血液を流すポンプの役割を担う心臓が大きく関与します。次
に血液の配分に関与するのが、中身の詰まった脳に次ぐ大きな臓器となる肝臓で
す。この肝臓という臓器は精神的ストレスの蓄積から一番影響の出る臓器になり
ます。

肝臓機能が低下して来ると、体はこの働きを元に戻そうと大量の血液を肝臓に集め
ます。肝臓に充血と熱を発生させて肝臓機能を上げる対応をとるのです。これが
全身の血液の配分を大きく乱す要因となるのです。そして血液の質、つまりは赤
血球の連鎖に一番関与するのが肝臓内に内包されている胆嚢になります。『肝胆
相照らす』のことわざ通り、肝臓機能の低下は胆嚢の働きも低下させます。

前述してありますように臓器の機能低下を元に戻す対応は、血液を集め熱を発生
させる事です。充血と熱は一時的に胆嚢という袋を腫れさせます。胆嚢は収縮す
る事で袋内の苦い胆汁を分泌しますが、腫れる事で収縮が出来なくなり胆汁を出す
働きが著しく低下してしまうのです。この最も苦い物質である胆汁は、血液の熱
を冷まし、体の炎症を鎮める作用を担っています。謂わば漢方薬と同じように苦い
成分が苦寒薬として作用するのです。この胆汁の分泌不足が全身の血液に熱を発生
させ、熱変性による赤血球の連鎖を生む最大要因となるのです(血熱と呼び、痛風、
リウマチ、膠原病等の真の要因となる)。

以上の解説から、全身の血液の循環、配分、質の乱れと赤血球の連鎖に関わる臓
器は、肝臓、胆嚢、心臓であるということがおわかりになったと思います。正に
肝臓(胆嚢を含む)と心臓ということになり、「肝心要」とはこの事だったのです。
肝心要を作動させれば、頭痛の改善に道が開けていくのです。
つまり頭痛を含めた全ての病気や症状の直接的原因は、全身の血液の循環、配分、
質の乱れが必ず存在し、その根底には生命力や免疫力の低下があるのです。

このように解釈していくと頭痛の改善には何をすれば良いかが明確に見えて来ます。
病の根源的背景となる生命力と免疫力を高め、直接的原因となる全身の血液の循
環、配分、質の乱れを正し、胆汁の分泌を回復させて、赤血球の連鎖を取り去る
事が最善の方法になります。

このために日本伝承医学の治療が大きな力となります。
生命力とは細胞新生力に置き換えられ、免疫力とは造血力を指しています。細胞
新生と造血は共に人体の骨髄で行われています。生命力と免疫力を高めるには骨
髄機能を発現させる事が理にかなっています。

日本伝承医学は骨髄機能を発現する事を目的に構築されているので、最も合理的に
速やかに生命力と免疫力を高める事ができます。さらに肝臓胆嚢、心臓の機能を高
めることを主眼に技術が構築されています。また、家庭療法として推奨している頭
と肝臓の氷冷却法は、脳の熱と脳圧を下げ、肝臓の充血と熱、胆嚢の腫れを鎮めて
くれます。このように合理的な対処法と統合的な方法により頭痛を改善していくこ
とができます。

 

頭痛をとらえ直す          2004. 有本 政治

 頭痛に悩まされるかたは、近年その数が増加しています。
一昔前に比べて、その数は倍増したかのように思われます。
即効性のある鎮痛剤が手軽に入手できるようになったため、
痛み止めを飲んでその場しのぎに終止してしまう場合が多
くなってきました。しかし実は、頭痛は、人体にとって重
大な警告サインなのです。
 人体は、いきなり重大な病に突入するわけではありませ
ん。何年も前から警告のためのサインを発してくれていま
す。それは生物として命を守るための当然の対応処置のひ
とつであります。頭痛を単に局所の痛みとしてとらえ、鎮
痛剤で痛みを消すことに終始すると、将来重篤な病(めま
い、脳出血・クモ膜下出血)に発展していくことをまず知
らなければなりません。

 頭痛は大別すると充血性と虚血性に分類できます。充血
性の頭痛は、風邪の時とか、歯の神経炎、耳内の腫れ物等、
首、頭周辺に炎症がある場合におきやすく、ズキンズキン
と拍動性の痛みがあるのが特徴です。炎症が鎮まれば鎮静
するので一過性のものとして考えてよいでしょう。
 問題になるのは、虚血性の頭痛です。これは脳内に血不
足が発生して引き起こされるものであり、全身の血液の循
環・配分の異常が前提にあって起きるものです。押しつけ
られるような、しめつけられるような激しい痛みがあるの
が特徴でけいれん性の頭痛になります。人体でけいれんを
起こす場所は、筋肉のけいれん、胃けいれん、子宮けいれ
んがあります、これが脳内に起こっている症状と考えてよ
いのです。偏頭痛もこれに相当します。

 身体全体の血液の循環・配分が悪くなると、すべての生
理機能に減退がおこってきます。女性の生理時に頭痛が起
きやすいといいますが、これは生理のため子宮に血液を集
めるために、全身の血液の配分が乱れ、脳に一過性の虚血
が起こり発生するものです。生理時以外に虚血性の頭痛が
発現する場合は、血液のポンプとしての心臓の弱り、血液
の配分を統制している腎機能の低下、あるいは他の臓器(肝
臓・脾臓)に充血が起こり、血液の配分を狂わせて発生し
ている場合が考えられます。
 つまり、虚血性の頭痛は、他の臓器との関わりの中から
血液の循環・配分が乱されて発生しているのです。単に頭
だけの問題ではなく全身的な関わりの中から生じているこ
とを理解しなければなりません。それ故、単に痛み止めに
終始するのではなく、この認識の元に正しく対処していか
なければ人体は、次の対応手段をもって、重大な警告を発
していくことになります。

 人体は、いきなり重大な病を発生させるわけではありま
せん。何段階もの過程を経て、脳梗塞、脳出血、くも膜下
出血等に移行していきます。頭痛は、その第二段階に相当
し、次にめまい、次に脳出血という段階に移行します。頭
痛は重大な警告サインであり、局所的な問題で対処できる
ものではありません。全身の血液の循環と配分を修正する
ことで、その改善を図ることが可能です。
 日本伝承医学の技術は、以上の認識に元づき全身の血液
の循環と配分を修正する技法を構築しています。血液の循
環と配分を乱す本態的な要因としての心臓ポンプ機能の低
下、肝臓の充血をすみやかに改善できる技術なのです。
三指半操法、リモコン操法で人体の電気の流れと血液の循
環を瞬時に変え、心臓調整法で、脳内及び全身の血液の循
環を変えていきます。眼圧調整法、頭蓋骨操法で直接的に
脳内の圧力調整と頭蓋骨の微妙な動きを調整します。さら
に脳、肝臓冷却法を加えることで、全身の血液の循環・配
分を乱している要因をすべて除去できる技術として的を得
た治療法となっているのです。

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