膝痛をとらえなおす

  • HOME »
  • 膝痛をとらえなおす

膝痛をとらえ直す                                     2004. 有本 政治

膝に痛みや腫れが発生した場合、ほとんどの人がどこか で打ったのかしら、捻ったのかしら、と直接的な要因を まず探しますが、外傷性による膝痛は、対応が比較的楽と いえます。しかし、膝の痛みと腫れは、外傷がなくても 発生してきます。実は外傷性でない膝の痛みは、たいへん 難しい問題をはらんでいる場合が多いのです。このような 外傷性以外の膝痛に関して解説してみます。  日本人は正座を習慣とする民族であり、生活が洋風にな ったとはいえ、まだまだ正座をする場面は多く存在し、膝 に痛みがあるとたいへん不便を感じます。日本人が正座を 生活習慣の中に取り入れたのは意味があることで、正座の 姿勢が一番背骨の健康を守り、病気予防につながり、ひい ては心の姿勢もくずさないことと関わっているのです。 近年生活の洋風化に伴い正座をする時間は短くなってきま した。正座をしなくなったがために、身体の歪みが発生し やすくなってしまいました。正座をするから膝が悪くなる のではなく正座をしなくなったから逆に膝がもろくなって しまったのです。この証拠に戦前と比較すると、膝の変形 や痛みの発生は明らかに増加してきました。 実は膝の痛みの発生は、この身体全体の姿勢と深く関わ っているのです。身体全体に起こる“捻れ”の姿勢が、膝 の変形、痛み発生の根本的問題になります。人体の体幹部 (胴体)に発生した捻の歪みは、当然胴体のみならず、下半 身の関節に、ひずみをもたらします。特に膝という関節は、下肢の中間に位置し、捻れの集約を一番うけやすい場所に なります。膝に捻れが発生するとどういうことが起こってくるかと いうと、関節内の循環不全が生起されます。この状態を水 道につないだゴムホースに例えると、ひとひねりされたゴ ムホースは水がストップされて流れなくなるのと同じ原理 になります。膝内部の血液、体液の循環を大きく妨げる要 因として働くことになるのです。「流水腐らず」というた とえがあるように、循環の停滞は様々な生理失調をもたら す原因として作用することになります。循環不全による熱 の発生は避けられなくなります。また、膝関節は、しゃが んで立ち上がるときや階段を降りるとき、山登りの際など に全体重を支えなければならない関節です。そのために、 膝関節に作用する筋肉は、太ももと呼ばれるように人体中 で一番強く太い筋肉で支えられています。 膝は強い負荷を支えるために、人体の関節の中でここだけ 膝蓋骨(膝のおさら)という骨が組み込まれ、筋肉の支えを 効率よく働かせるために“動滑車”の役目をこの“骨”に 与えています。 膝関節に捻れが生じると、この動滑車の役目をはたす膝蓋 骨(おさら)が動きを制限され“動滑車”の役目が果たせな くなり、膝関節と周囲の筋肉に大きな負荷を与えることに なります。この状態の持続は、膝に熱の発生を余儀なくさ せます。 このように膝関節に発生した捻れの歪みは関節内の血液、 体液に循環を停滞させ、異常な負荷を膝関節と周囲の筋肉、 腱、じん帯に生起し、この状態の持続は膝に炎症を起こさ せる原因として働くことになるのです。内部の熱が処理し きれなくなると対応手段として、膝に“水”を貯めること で熱をさますように働きます。これが膝水腫になります。 腫れとは以上の機序で発生しているのです。 この認識なく痛みをとるために膝にたまったこの“水”を 何度も抜く処置を繰り返すと、必要があって水を集めて熱 を処理しようとしているのに、この機序を崩されることに なり、次の段階で膝の熱を取り去ろうと人体は働くことに なります。 次の段階とは、膝の骨の変形です。変形させることで、 膝内部の循環を守ろうと働きます。これは変形性膝関節症 という病名がつけられる段階です。変形することは、けっ して悪いことではありません。手術をして骨の変形をとっ てしまうと、人体は次なる循環を守る対応をとることにな ります。ますます膝の痛みを助長する結果となることを認 識して頂きたいと思います。もうひとつ膝に腫れと痛みを発生させる原因として関節 リウマチと通風があります。関節リウマチ、通風は血液の 質(成分)に異常が発生し、起こる病気です。血液の質の異 常は、血液の循環・配分に異常をきたした末に起こる段階 で、病としては重篤です。この段階の血液は、赤血球同士 がくっつきあって、大きな赤血球の固まりになっています。 普通一個の赤血球であれば、毛細血管を自由に通過できる のですが、大きな固まりとなった赤血球は、毛細血管をつ まらせてしまいます。前述してあるように、膝関節は捻れ の集約が一番大きな関節であり、それだけで血液の循環が 停滞を起こしてしまいます。リウマチ、通風、による赤血 球の変形は、特に膝関節の毛細血管をつまらせ、膝に痛み と腫れを発生させていきます。 リウマチ、痛風の原因とされている血液中の乳酸の異常 を薬物で中和したとしても、何の根本的解決にもなりませ ん。薬物によって赤血球同士のくっつき、変形は除去され るわけではなく、さらに毛細血管をつまらせていく結果を まねいてしまうことになります。 血液の質の異常を起こしている根本原因の肝臓・腎臓 の機能を改善しなければ、リウマチ、通風による膝の痛み、 腫れはおさまりません。これまで解説してあるように、膝 関節に発生している“捻れ”を取り除くことが重要な問題 となります。外傷以外で発生する膝の痛み、腫れ発生の根 拠と機序をこのようにとらえることが必要であります。 以上の認識のもとに日本伝承医学の技術は、膝の痛み、 腫れに対して、有効な治療手段を有しています。体幹部に 起こっている捻れの歪みを三指半、リモコン操法で瞬時に 取り去り、心臓調整で血液の循環を改善させることができ ます(膝関節に対しては、個別の関節調整法で改善し、血液 の質を改善するリウマチ操法をも有しています)。 また、血液の質の低下に大きく関与している肝臓。腎臓の 機能を改善するために肝の叩き操法、腎臓のふり操法を用 いています。さらに、肝臓の冷却法を加えることによって、 膝の痛みは、確実に除去されていきます。

お気軽にお問合せください。 TEL 070-5590-4522

PAGETOP
Copyright © 日本伝承医学療法院 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.