更年期症状の「ホットフラッシュ」の本質

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更年期症状の「ホットフラッシュ」の本質 2016.11.25 有本政治

昨今では更年期症状を訴える女性が3割から5割近くにのぼると言われています。
これは一昔前からすると驚異的な数字です。その更年期症状の典型的な症状の
一つにホットフラッシュがあります。その原因は現代医学的には、卵巣で作られる
女性ホルモンのエストロゲンの分泌不足をあげています。

しかし女性ホルモンの減少は加齢と共に誰でも起きる現象で、いわば自然の摂理
です。これが原因であるなら全女性が更年期症状を起こし、ホットフラッシュ症状を
発症しなければなりません。しかし更年期症状発生比率が示す様に、全体の約5割
の方には更年期症状やホットフラッシュは起きていないのです。

女性の生理は毎月約60cc位の血液をおよそ40年位体外に排出しています。これは
考えてみれば、大変なエネルギーと労力を使う行為です。この重要でエネルギー
を使う生理活動が無くなるわけですから、体の変化は想像以上に大きなものがある
と考えられます。故に体に変調が起きないように、約10年位の長い時間をかけて、
徐々に閉経に向かわせます。つまり本来は症状が出ないのが当たり前なのです。
それが半数近くの女性が更年期症状を訴えるという事実は、単に女性ホルモン
だけの問題ではく、もっと全体的な自身の生命力や免疫力の低下と全身の血液
の循環・配分・質の乱れが大きく関わっていると考えるべきです。

上記の事実が示す様に、更年期症状を捉えるには、女性ホルモンだけでなく、もっ
と全体的な捉え方の中からその本質を導き出す必要があるのです。
元来生殖器官は種の保存を担う重要な臓器で、それ故に病気に侵されない様に
丈夫に作られ、細菌やウイルスに対する免疫力も高く、完璧な修復、調整力を備
えています。そうでなければ種の保存は全うできません。

その生殖器に絡んで症状が出る事は、現代女性の生命力、免疫力が一昔前に比
べて著しく低下していると見なければなりません。これは大変由々しき問題なのです。
つまり現代女性の生命力や免疫力は著しく低下し、元々症状の出ない生殖器官に
関わって病気が起きているのです。

これを立証する様に、出産適齢期の女性に不妊や流産が急増している事も、現
代女性の生命力や免疫力の低下を如実に表わしています。新たな生命を宿せな
い事は、母体自身が新たな生命を宿す環境にない事を意味します。つまり現代
女性の母体が生命力を低下させているいるのです(詳細はHP、院長の日記、妊
娠出産の項を参照)。更年期症状の本質を考察する上においては、女性ホルモン
の減少という局所的な問題だけではなく、全体との関連の中から更年期症状を捉
える必要があるのです。以下更年期のホットフラッシュを日本伝承医学的に考察し
その本質を解説していきます。

『ホットフラッシュといわれる様に、急に熱くなり一気に汗が出るのは何故なの
か』

日本伝承医学が首尾一貫して主張する病気の捉え方は、体の示す全ての反応は
必ず意味をもっているという事です。確かに急に体が熱くなり、一気に発汗が起こ
る事は気もち良いものではありません。しかし発熱も、汗を出す事も意味がある
のです。この意味とは何かの機能を高め、何かを守り、ひいては命を守るために
必要な対応なのです。発熱と発汗によって、何かの機能を高め、何かを守ってい
る事は間違いありません。

体の示す局所的な発熱と発汗はどうして起こるのかを知る必要があります。局所
に熱が発生する場合は、その部分に活発な生理活動が起こっている時に発生し
ます。例えば渾身の力で腕相撲をした場合、手や腕、全身に熱が発生し、汗もか
きます。これは強力な筋肉運動をするためには、一気に腕の筋肉に血液を集め、
筋繊維を収縮し続けなくてはなりません。局所の生理活動を最大限に引き上げる
のです。いわば局所の分子運動を活発にする事になります。この時熱が発生する
のです。そしてこの熱を下げるために汗をかきます。

また風邪等で発熱するのは、全身の分子運動を活発にする事で細胞の活性化を
図り、免疫力を高めることで風邪を回復に向かわせる体の必要な対応になります。
この場合に全身に発熱が起こるのです。これらと同作用が発熱場所に起こるので
す。つまり発熱させる事で、組織や器官の機能の活性化を図っているのです。そ
ういう状況に組織や器官が追い込まれた場合の対応になります。熱を発生させて
でも何かの機能を守る対応になります。つまりわざと熱を発生させているのです。

次に発汗とは、汗を出す事で内部にこもる熱や毒素を排出し、汗が乾くときの気化
作用で内部を冷ます働きを担っています。つまり体内を一定の温度に保つ体温調
節作用のための発汗です。ホットフラッシュによる発汗も当然同作用を目的にした
現象です。一気に発生した熱を急激に冷ます対応が大量の発汗現象になります。
ホットフラッシュの場合は頭や首、上半身に発熱と発汗が起こります。これは脳の
内部(脳幹や下垂体)や上半身(心臓)に熱が発生するからです。

『脳内(脳幹、下垂体)や上半身(心臓部)に熱が発生するのは何故か』

熱発生の機序は前項で解説してあります。脳内の脳幹、下垂体と心臓に熱が発生
するのは、この二ヶ所の機能を高める対応になります。脳幹とは脳の中心部を指
し、ここは基本的な生命維持機構に指令を出す中枢が集まっています。呼吸、心
拍、体温、自律神経、睡眠、生理の調整、情緒の安定等をコントロールする中枢
です。またその下に位置する下垂体はホルモンの中枢部になります。今回のテー
マとなる更年期症状の要因となる女性ホルモンの分泌を促進する性腺刺激ホル
モンはここから分泌されています。

脳幹と下垂体は脳の最深部に位置しています。脳という中身の詰まった臓器の中
心部は元々熱のこもりが起きやすい場所となります。脳という構造を見てみると、
脳は頭蓋骨という密閉された容器内に格納されています。例えればバイク用のヘ
ルメットをスッポリかぶった様な存在です。故に内部に熱が発生した場合、熱が一
気にこもる構造になっています。

前述の様に、組織器官の機能を元に戻したり、機能を高めるためには熱を発生
させる事が必要です。しかしこれは非常対応であって初めから熱を発生させるわ
けではありません。当然脳幹や下垂体の機能が低下した場合には、この機能を
守るために、働きを最大限に引き上げて対処します。
この状態の長期間にわたる持続は、当然熱の発生を伴います。これが次第に脳
の中心部(脳幹や下垂体)に熱を蓄積させるのです。

次に心臓の熱の発生は、過度の稼動が原因です。元々心臓は死の瞬間まで休み
なく働く事のできる永久機関の様な器官です。故に当然過度の使用にも耐え得る
様にできています。しかし遺伝的に心臓の弱い体質(心肺とも)の人は、過度の心
臓の稼動が持続する事で、次第に熱を蓄積する事になります。
急激な熱や汗の発生は、例えれば100メートルを全力疾走した場合、筋肉を最高
速に収縮させ、呼吸と心拍を最大限高めます。その結果急激に熱が発生し、この
熱を冷ますために頭や上半身に大量の汗をかきます。ホットフラッシュによる急
激な熱や汗も、この反応と同様な事が脳や心臓に起きているのです。つまり体に
とって必要な対応なのです。

脳幹や下垂体と心臓に熱が発生する機序は以上ですが、これは通常の状態では
生起されません。起きるべくして、必要に迫られての対応手段として発生します。
その前提となるのが、慢性的な全身の血液の循環・配分・質の乱れによる脳内の
血液不足(虚血)と心臓の虚血が背景にあるのです。

『慢性的な脳や心臓の虚血状態が、次第に脳幹や下垂体、心臓の機能を低下させ、
既に熱をもっていた所に、さらに熱発生の対応が加味される』

症状が起きるには必ずその前提となるものがあり、根拠と機序が存在します。脳
は人体内において常に新鮮な血液を大量に消費する場所です。その脳に血液の
供給不足が生起されると、少ない血液を脳の隅々まで早く循環させる必要上、脳
内の圧力を高める事で血液を早く循環させる対応をとります。所謂脳圧の上昇で
す。狭く密閉された脳内の圧力が高まる事は、熱の発生も意味します。この状態
の持続が脳内に熱をこもらせ、脳の中心部の脳幹や下垂体に熱が蓄積されて
いったのです。

心臓の熱の発生に関しては既に解説した様に、遺伝的に心肺機能の弱い体質の
人が、脳や全身への血液の循環供給を守るために心臓を過度に稼動させること
から、次第に心臓に熱を蓄積させる事になったのです。
これらの前提条件が既に存在していた所に、さらに脳幹や下垂体、心臓を鼓舞し
なくてはならない状況に追い込まれて、機能を最大限上げるための対応がさらな
る熱の発生を生む事になったのです。

『脳や心臓の虚血は、全身の血液の循環・配分・質(赤血球の変形と連鎖)の乱
れから起こる』

全身の血液の循環・配分・質に乱れが起きるのは、内臓の肝臓(胆嚢を含む)と
心臓の機能低下が要因です。所謂”肝心要”と言われる臓器です。当然全身に血
液を巡らせているのは、心臓のポンプ装置であり、この機能が落ちれば全身の
血液の循環は低下するのは必然です。
特に脳に血液不足が起きるのは、心臓のポンプ力の低下が一番の要因です。

心臓のポンプ力の低下は、心臓より上に位置する脳に血液を押し上げる力が低下
するために、脳への血液供給が遅くなり脳に虚血が起きやすくなるのです。この
代表的な症状が頭痛になります。痛みという信号を発して頭に血液を集める対応
に当たります。所謂”頭痛もち”と言われる人は、遺伝的に心肺機能の低下タイプ
の人に起きやすくなります。

次に全身の血液の配分の乱れに関与するのが肝臓になります。肝臓はレバーと
呼ばれる様に血の固まった様な中身の詰まった大きな臓器です。全身の血液の
約4分の1は肝臓に集まり、体のエネルギー物質の貯蔵場所としての働きを有し
ています。その肝臓が機能低下した場合、肝臓の機能を元に戻すために大量の
血液が肝臓に集められます。これは体の必要な対応になりますが、全身の血液
の配分を大きく乱す最大の要因となるのです。これが脳や心臓の虚血を生み出
します。

肝臓の機能低下の原因は精神的なストレスの持続にあり、肝臓の機能低下は内
包する胆嚢の機能低下も同時に引き起こします。胆嚢は苦い胆汁を分泌し、脂肪
の分解吸収を助ける働きとその苦い成分によって血液の熱を冷ます
働きを担っています。胆嚢の機能低下による胆汁の分泌不足は、血液に熱を帯
びさせ、熱変性により赤血球の変形と連鎖の最大原因となるのです。
これは血液の質を落とすと同時に、全身の毛細血管の流れに停滞と詰まりを生起
し、これが全身の血液の循環を遅くする事でさらに脳や心臓の虚血を助長するの
です。これが脳や心臓の虚血の機序になります。更年期症状の背景には以上の様
な前提条件が必ず存在しています。これが遺伝的な体質(心肺機能低下低下体質)
と合併する事で発生するのです。

『様々な条件が合併する事で、通常の手段では対応できなくなった時の非常対応
の手段が一気の熱の発生となる』

既に脳幹部と心臓に熱のこもりがあるところに、基本的な生命維持機構の弱りと
更年期の女性ホルモン減少を補う対応が合併する事で脳幹、下垂体、心臓に異
常な熱を発生させて、機能を維持しようとするのです。

脳幹は別名「命の座」と呼ばれ基本的な生命維持機構(心拍、体温、呼吸、自律
神経、生理コントロール、情緒安定作用等)に指令を出す中枢であり、下垂体は
女性ホルモンを分泌する卵巣に性腺刺激ホルモンを出す場所です。ここの機能
を一気に高める手段が発熱になります。

ホットフラッシュは、遺伝的に心肺機能が弱く、年齢的にも無理がきかない時期と
重なり、閉経の準備にエネルギーを使い、精神的なストレスの持続による肝心要
(肝臓と心臓)の弱りという様々な要因が一気に重なった為に起こります。基本的な
生命維持機構に弱りがきている状態に、女性ホルモンの不足を補うために、分泌
に指令を出す性腺刺激ホルモン中枢の下垂体を刺激する対応が重なっての非常
対応手段が、一気の発熱の正体なのです。
また脳への血液供給を上げるために、一気に心臓の心拍を高める対応も同時に
作動させます。これが心臓に急激な熱の発生を生むのです。

『特に女性ホルモンの分泌を維持する対応が脳幹と下垂体に熱を発生させる』

女性ホルモンのエストロゲンは、子宮や卵巣、乳腺のみならず、骨や血管、脳、
肝臓、皮膚などの器官に働きかけて、それらの機能の維持に重要な役割を果た
します。その作用は、脳の働きを活発にし、自律神経を安定させ、免疫系を強化
し、骨を丈夫にし、コレステロールの調整をし、血管を拡張して血流を増やす作用
等があります。男性においても少量分泌され上記の作用を担っています。つまり、
生命維持に欠かせない働きを司っているのです。
この女性ホルモンの分泌を維持し、生命維持活動を活発化させる対応が、脳幹と
下垂体に熱を発生させるのです。つまりは体の必要な対応手段になります。

『急激に脳内や心臓に発生した熱を冷ます対応が、大量に発汗となる』

脳内は密閉されて、中身の詰まった存在です。発生した熱は内部にこもってしま
い、熱を蓄積させます。脳幹や下垂体に熱を発生させる事で機能を発現する必要
な対応ですが、この熱はいつまでもこもらせてはなりません。速やかに熱をすてる
必要があるのです。この対応が急激な大量の発汗になります。特に熱がこもる脳
内の熱を冷ますために首、頭、顔面、上半身に一気に大量の汗が出ます。

また心臓も脳や全身に一気に血液を巡らせる必要上、過度に働く事になります。
そのために急激に熱を発生します。上記と同様にこの熱を冷ますために、首や上
半身に大量の汗をかくことになるのです。

『ホットフラッシュはわずかな刺激や環境の変化、心理的な作用に敏感に反応す
るのは何故か』

生きている体に備わる命を守るための対応手段は、幾重にも段階的に整備され、
あらゆる環境や条件の変化に対応できるように完璧に構築されています。
特にホルモン系の反応は微細な調整機能があり、わずかな変化に対してもスイッ
チが入るようにできていると考えられます。これは生物として命を最後まで守ると
いう大命題を達成する上で当然の備えとなります。

人体におけるホルモンの分泌量は、各ホルモンによってその量は当然差はありま
すが”超微量”であります。女性ホルモン(エストロゲン)は一生の間でわずかスプー
ン一杯分の量と言われています。つまり超微量で大きな作用をもっているのです。
故にホルモンの分泌とその量の調整とタイミングは超繊細にコントロールされて
いると考えられます。

更年期の時期はこれまで解説した様に、遺伝的な体質に様々な要因が重なりデリ
ケートな時期になっています。これがホルモンの分泌機構にも影響をもたらし、本
来は反応すべき条件を満たしていないにも関わらず敏感に反応するものと考えら
れます。

ただこの反応は体を守る反応である事は間違いありません。この事を認識する必
要があるのです。
この事から言える事は、これほど微細で敏感なホルモン分泌制御機能をもってい
る器官故に、安易な外部からのホルモン補充は慎重に進めるべきと考えます。
女性ホルモン補充療法による副作用は当然起こるべくして起きているからです。

『更年期症状とホットフラッシュにどう対処するべきか』

この答えは既に更年期症状の根拠と機序の中に明確に示されています。ホルモン
補充療法という対症療法では更年期の諸症状を改善できないのは明らかです。
自身の遺伝的な体質を認識し、低下した生命力や免疫力を高め、直接的な引き
金となっている全身の血液の循環・配分・質の乱れを元に戻すことが不可欠です。

具体的には脳幹と心臓に起きている”虚血”を回復させる事が命題になります。
別名「命の座」と言われる脳幹と下垂体の機能低下を回復させ、基本的な生命維
持機構の中枢を機能させることが求められます。ここの機能が改善する事で、女
性ホルモンに頼らなくとも生命維持機能が確保されるのです。

これにより過度の女性ホルモン分泌を促さなくても体調を維持できるようになるの
です。これが達成される事で急激な熱の発生が必要なくなり、ホットフラッシュの非
常対応を軽減できるのです。

以上の事を合理的に達成できるのが日本伝承医学の治療法になります。それは
43年に及ぶ当院の治療実績が証明しています(治療法の詳細はHP、院長の日記
の項を参照ください)。

 

更年期障害を捉えなおす     2004. 有本 政治

 “更年期”とは、卵巣機能の低下が始まってから、完全に
その機能がなくなる「閉経」を中心とした前後10年位の期
間をいいます(年齢は45~55歳位です)。この期間は、女性
のライフサイクルの“成熟期”から“熟年期”に移る過渡
期にあたります。この時期に起こる女性の身体の様々な失
調を総称して一般に更年期障害と呼んでいます。
現代医学的には、更年期の卵巣機能の低下によるホルモ
ンのバランスの崩れから、身体や心に起こる様々な障害の
ことをいいます。症状は人によって様々ですが、これは更
年期障害を起こす要因が、①身体的要因 ②環境的要因
③心理的要因 ④個人の性格等これらが複雑に絡んで起こ
る身体と心の両面に渡る、多種多様な“不定愁訴症候群”
であるからです。不定愁訴とは、はっきりとした原因が見
つからないのに「なんだか、あちこち具合が悪い」という
症状の訴えのことです。これらの症状は自律神経という、
内臓や血管等の器官を調節している神経が、うまく働かな
くなってしまう“自律神経失調症”と密接な関係がありま
す。更年期障害はこの“不定愁訴”の固まりといってもよ
いでしょう。故に現代医学的には、原因が特定できないた
めに適切な治療法が確定していない状況が現実です。

この更年期障害を日本伝承医学的にはどうとらえている
のか、わかりやすく解説してみたいと思います。
日本伝承医学における生理観の根幹を成すものは、全て
の身体内の生理機能は体液(血液・リンパ液・全ての組織
液)の「循環・配分・質」の維持によって達成されている
と考えています。身体の組織の70%が水系成分であるとい
う事実に着目し、この「水」の「循環・配分・質」を全て
の生理機能を正常に働かせるために不可欠な条件として捉
えているのです。この原則を閉経時期に関わる更年期障害
に当てはめて考えてみます。
閉経期というのは、それまで月に一回ある量の血液を体
外に排出していたリズムが狂ってくる時期です。一回の月
経量は約60cc(牛乳瓶 1/3位)となります。毎月60ccの血
液を排出したり、或いは作り出していた“体液調整リズム”
が徐々に変化していく時期ですから、身体にも何らかの変
調が現われるのは当然となります。古代の人がこの女性の
症状を「血の道症」と呼んで、体液の「循環・配分・質」
の問題として捉えていたのは、更年期障害を考える上で、
重要なヒントになります。

“生物”として人を考えた場合、“生物”全ての持つ合目
的性はその生命を全うしようとすることです。
一時も早く死にたいと生活している生物はあり得ません。
いかに生を全うするかが生物としての合目的性でありまし
ょう。故にその生物のライフサイクルの中で起こる、いく
つかの“過渡期”に起こる変化も生を全うするための、生
物としての自己調整の姿であると捉えることができます。
あるべき生理機能がなくなる時、それに備えて何年も前
から徐々に準備をし、対応し、又徐々に修復をしていく、
これが閉経を中心とした前後10年位の時期に当たるのです。
生物としての人の合目的性の一つに「種族保存」という作
業も含まれています。これは重要な生理機能であり、これ
が停止するということは女性の生理機能上、大変な変化に
あたります。故にゆっくりと長い時間をかけて、自己調整
していくのです。生物として生を、全うするために備わっ
た“安全処置”また“生物的対応”となります。

ライフサイクルの中での大きな身体的変化として捉える
のが「更年期」の正しい捉え方であり、故に多少の変調は
あるにしても、障害となる症状は本来あってはならないの
です。
更年期障害はほとんどの女性にみられ、時期が過ぎればな
くなると安易に考えてはいけません。前述した“生物的対
応”“安全処置”として生物に備わった自己調整機能です
から、症状が出るという事は異常として認識しなければな
りません。事実その後の健康に大きく関わっていく問題で
あります。異常として発生させないための安全処置、そし
て時間をかけたゆっくりとした対応なのですから、本来症
状が発生してはならないのです。症状が出た場合、それは
自己調整機能に乱れが生じているのですから、何らかの処
置を施し正常に経過させなければなりません。更年期障害
をこのように捉え、その後の熟年期に備えなければ、生物
としての生を全うできなくなってしまいます。

現代生理学では更年期障害の直接的要因を女性ホルモン
の減少として挙げています。そのためにホルモン補充療法
を行っていますが、ここで考えなくてはならないことは、
安易に外部からホルモン投与を行うと、その代償として副
作用も大きなものになるということです。自然の中の生物
は、その生を全うするために様々な安全対策を幾重にも持
っています。
更年期の変調は何も病気ではありません。身体的要因・
環境的要因・心理的要因を考慮し、適切な処置を施せばな
にも問題はありません。特に、身体的要因に対しては、安
易にホルモン補充療法に頼ってはなりません。
ホルモンの分泌異常は、もっと大きな視野で、生理機能
全ての失調と捉え、全ての生理機能を円滑に営ませるため
の「体液の循環・配分・質」の問題として対処すべきもの
なのです。

女性ホルモンの分泌は脳と卵巣にその場所が存在します。
その機序は、まず脳の視床下部にある性腺刺激ホルモンが
分泌され、脳下垂体を刺激します。次に脳下垂体から卵巣
刺激ホルモン・黄体ホルモンが卵巣を刺激し、卵巣から女
性ホルモンが子宮に分泌されるという機序を持っています。
女性ホルモンが子宮に分泌されるには、まず脳内ホルモン
がそのスタート・ボタンであり、“熟年期”における女性
ホルモンの減少は、脳の生理機能が正常に働く事がその前
提条件であり、単に卵巣・子宮という生殖器に限定された
問題だけではないのです。脳という問題を考える場合には、
身体全体をも対象にしなければならない訳であり、内臓機
能・筋肉・骨格等を含めた全ての組織・器官の生理機能に
関わる問題となります。

身体全体の組織・器官の全ての生理機能を円滑に営ませ
るためには、体液(血液・リンパ液・組織液)が循環され、
必要なところに必要な量が配分されなければなりません。
また、その体液の質はある一定の条件を満たしていなけれ
ば、正常な機能を発揮する事ができません。つまり脳内ホ
ルモンの分泌を促すためには、脳内の体液の「循環・配分・
質」をコントロールしなければならないのです。
更年期障害があらわれる人は、この体液のコントロール
がうまくいっていない人ということになります。“熟年期”
は、月経という血液を排出したり作り出したりする、血液
の循環と配分の約30年間に渡って行っていたリズムに終止
符を打つ準備期間であり、修復期間でもあります。これを
スムーズに行うために生を全うしようとする生物としての
人が備えた安全処置であり、生物的対応となります。故に、
本来は体に失調を起こさせない様に、ゆっくりと長期に渡
って徐々に進めていく作業となります。

その一環としての女性ホルモンの減少も、症状が出ない
ようにゆっくりと除々に行っているのが生物としての人の
自然の姿であり、自己調整機能であります。つまり症状と
して出さないようにコントロールしているのです。
これに障害が起こるということは、本来備わっている機能
そのものに失調を来たしていると考えなければなりません。
本来の機能とは体液の「循環・配分・質」のコントロール
に他なりません。これを調整する事で更年期障害は克服で
きるのであり、安易なホルモン補充療法はその後の健康に
とって大きなマイナスとなります。更年期障害をこの様に
とらえなおし対処する事が、その後の“熟年期”に移行す
る大切な方法となります。

更年期障害を捉えなおす 

更年期障害はあってはならないという前提の元に、更年期
障害の症状を列挙してみますと、その症状の多種多様さに
驚かされます。まるで慢性病の症状の全てといっても過言
ではないでしょう。
ほてり(熱感)、のぼせ、冷え症、心臓の鼓動が早くな
る(心悸亢進)、発汗、寒気、頻脈、月経異常、不正出血、
尿道炎、膀胱炎、手足の関節痛、肩凝り、腰痛(特に起床
時に起こる)、動脈硬化、コレステロールなど血液中の脂
肪が増える高脂血症、骨粗しょう症、尿失禁・残尿感、
また不定愁訴としての頭痛、頭重感、めまい、不眠、耳鳴
り、立ちくらみ、記憶力・判断力の低下、恐怖感、憂欝感、
神経質、目が覚めやすくなる、便秘、下痢、不安感、疲労
感、脱力感、無気力、口や鼻が乾く、皮膚の乾燥等、枚挙
にいとまがありません。そしてこれらの症状が入れ代わり
立ち代わり現れ、人によって症状の現れ方や頻度はまちま
ちですが、これが反復するのが特徴となります。まさに立
春の頃の気候の「三寒四温」といった現れ方です。

これまで挙げた症状は現代医学的には、ほとんど自律神
経失調症、不定愁訴症候群といわれる領域のもので、病気
のほとんどの症状を網羅した感があります。これでは現代
医学的には原因を特定できないのは当たり前です。元来、
現代医学の診断法は病気の原因を“病原菌”に求めていま
す。細菌ウィルス説がその主流であり、上記した症状のほ
とんどは細菌ウィルス病因説に当てはまりません。現代の
検査機器を駆使しても、何ら原因となる細菌も内臓の異常
もほとんど検出されません。故に自律神経失調症・不定愁
訴症候群という範疇に置くしか方法がないのが現状となり
ます。

病気を短絡的に「原因と結果」といった一元論的に診断
し、心や全身との相関を無視した、部分的、局所的な見方
では、多種多様な症状を“集積整理”してその本質を見定
めるといったことはそもそも無理というものです。これら
の症状に対しては、どうしても東洋医学的思考法に頼るし
か方法は見出だせません。
“心のあり方”をまず病気の第一次的要因と考え、精神的
感情の乱れを「怒・喜・思・悲・恐」という分類のもとに、
これがどの内臓の機能低下を引き起こすかを分析・整理
し、各内臓と身体各部との相関を説き、時間の経過(季節の
移り変わり・年齢の推移)の中で身体の変化順応を解説して
いる東洋医学的思考法を抜きにしては、更年期障害の症状
を解説することは不可能といってよいでしょう。
日本伝承医学の技術は、更年期障害克服の大きな力とな
りうるものです。その生理観の根幹を成す体液(血液・リ
ンパ液・組織液)の「循環・配分・質」説を上記した更年期
障害の多種多様な症状の原理として導入し整理してみると、
まったくシンプルにその姿が浮かび上がってきます。

日本伝承医学の考える人体観・生理観は、人体を「皮膚
と皮袋に水を充満させ、その中に内臓も骨も脳も浮かんで
いる存在」としてとらえていますその体液がたえず循環し、
必要なところへ必要な量が配分されて、質がある一定の濃
度や性質を保っていることが、すべての身体各部の生理機
能を円滑に営ませていると考えています。
事実この体液が不足するとさまざまな、生理失調をおこ
してきます。例えば鼻の中や口、のどが渇くことが風邪の
初期症状にあります。つまり粘体液の一部である、口を潤
している粘液が不足すると粘膜の抵抗力・免疫力が低下し、
炎症をおこしてきます。(皮膚が乾くのも同じ理由です)。
逆に花粉症は、目・鼻の粘膜に宿った花粉を異物として
洗い流すために、多量の体液を出します。くしゃみ・鼻水・
涙という反応です。このように体液の循環と配分がすべて
の生理機能を司っているのです、更年期障害の症状の中の
鼻・口かわき、皮膚の枯燥はこれにあてはまります。

次に更年期障害の特徴的な症状である、ほてり・のぼせ・
冷え性・発汗・寒気という症状を、体液の循環と配分とい
う観点で捉えてみましょう。人体内における体液(血液量)
の量は一定であります。その一定量が体内にくまなく循環
され、必要なところに必要量、配分がされていれば問題あ
りません。ところが「ほてり」という症状は身体の体表に
血液が多く集まり過ぎて、そして体表近くだけで循環して
いる反応なのです。つまり内部と体表という立体的な関係
の中で、体液の循環と配分が狂った姿となります。
次に「のぼせ」と「下肢の冷え」という症状は、今度は
身体の上と下の関係、つまり身体上部(頭部)と下部(下
肢部)との体液の循環・配分が狂い、頭部の方にだけ循環
と配分が起こる現象であります。故に、逆に下部である足
の方に体液が循環しない状況が起こり、足の冷えを感じさ
せるのです。これは人体の上部と下部との間に起こる、体
液の循環配分の乱れに起因するものです。

次に更年期障害の特徴的症状である、急な“発汗”及び
その後に起こる“寒気”を体液の循環・配分説で考察して
みましょう。これは前述した春の気候上の特徴である“三
寒四温”という現れ方と大変類似した現象で、周期的に暑
さと寒さが交互に現れる更年期障害の代表的な症状です。
漢方医学では“往来寒熱”と呼び、寒さと熱さが往来する、
交互にやってくるという意味です。
漢方的には遺伝的に呼吸器(肺機能)が弱いタイプの人
で、ストレスに起因した肝機能低下(肝臓に軽い炎症)を
合せ持った場合に、この「往来寒熱」の症状を呈してくる
と説明しています。つまり肝臓の内熱(体温計に出ない、
内部の炎症状態)を冷ますために“発汗”という冷却装置
を働かせて、この肝臓の熱を取ろうとする人体の防御反応
なのです。

しかし、この皮膚の汗腺を開く機能が低下していると、
熱を放出したくても、思うように放出できません。それが
たまりにたまって、関を切ったように急に体が熱くなって
一気に発汗を起こすのが、この急な発汗になります。そし
て発汗が終われば、余分な体熱を放出しないようにこの汗
腺が閉じなければなりません。しかし呼吸器系統(肺・皮
膚呼吸も含む)が弱い人は皮膚機能が低下しているため、
この汗腺を閉じることができず、そのために必要な体熱を
奪われることになるのです。これにより身体は急に“寒気”
を感じてしまいます。寒気を感じ身体をブルブル震わせる
事で、この汗腺を閉じようとするのです。内熱がたまりに
たまって、急に発熱・発汗しそして次に寒気がくるという、
周期的な現象を呈することになるのです。
この周期は人によって様々で、熱のピークが週に一度来
る人もあり、三日に一度、あるいは一日おき、あるいは数
時間毎といった周期的な出方を取るのです。故に「往来寒
熱」という呼称がぴったりと当てはまります。しかしこれ
は、何も更年期障害に限ったことではなく、肝臓と肺の絡
んだ病理現象のひとつなのです。

このように漢方理論や日本伝承医学の「体液循環配分説」
を応用すれば、更年期障害の多種多様な症状もシンプルに
解説解決できます。月経異常、不正出血といった婦人科の
問題も「体液循環配分説」と漢方理論によって見事に解明
できるのです。
尿道炎、膀胱炎、骨祖しょう症、耳鳴り、立ちくらみ等
も漢方理論の中では、いずれも“腎虚”という概念で統一
的に解釈できます。尿失禁に関しても腎虚をベースにした
脾虚という捉え方で、漢方的には何の問題もなく解決でき
るものであります。
また更年期障害で、心の問題に属するものとして、不眠、
記憶力・判断力の低下、恐怖感、憂欝感、神経質、疲労感、
脱力感、無気力といった“脳”に関わる問題があります。
脳とはいえこれも同じ“身の内”の問題になります。体液
の循環配分があって初めて機能するものであり、脳内の体
液の循環配分はその機能の根本的な問題であります。

現代人の全てが、意識するしないに関わらず様々なストレ
スの中にさらされています。自然界には存在しなかった音・
色・光・臭・振動・電磁波等、様々な人口の産物がストレ
スとして作用し、目・耳・鼻を疲労させ、その受容場所で
ある脳を疲れさせているのです。また複雑な社会構造、社
会不安、人間関係、情報過多によって“脳”は疲れ切って
いるといっても良いでしょう。
この疲れている脳を回復させ、機能させるためには相当
量の体液(血液・リンパ・組織液)を必要とします。通常
でも脳の血液消費量は多く、その循環・配分は全血液量の
かなりの量を占めています。つまり脳に体内の血液の多く
を奪われているのです。そしてこの脳内に多量の血液が貯
留し、循環がスムースにいかなくなると“充血性”の症状
を呈してきます。頭痛・頭重感・めまい・不眠・耳鳴りな
どの症状です。逆に脳内に血液の供給が少なくなると、
“虚血性”の症状を呈してきます。血液不足の状態が脳内
に起こると、脳がしめつけられる様な頭痛がおきます。
これが虚血性の頭痛の特徴です。また立ちくらみ・記憶力・
判断力の低下などの症状を現わします。このように脳内の
血液の配分・循環の異常は、更年期障害による脳に関わる
全ての症状に関与しているのです。

そして、人体内でもう一つ血液の配分を大きく乱す臓器
が肝臓となります。肝臓はレバーと呼ばれ、血が固まって
できたような臓器です。その大きな作用は栄養分の貯蔵と
胆汁の生成、身体の毒素の分解(解毒作用)であります。
そして肝臓は精神的な緊張やストレスにより、最も影響を
受けやすい臓器と呼ばれています。精神的緊張とストレス
はすぐに肝臓を充血させてしまうのです。つまり肝臓に血
液を多量にとられてしまうのです。これによって体内血液
量の配分に乱れが生じてきます。この影響はすぐに肝臓に
異常としては発現せず、他の臓器に関与して症状を現わし
てきます。
先天的に肺の機能が弱い人は、肺や気管支の異常として
喘息・皮膚病という形で発現します。また胃腸の弱い人は、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ケイレン・胃炎・大腸炎・過敏
性大腸炎という発現の仕方をしてきます。また肝臓の充血
状態(機能低下)は人体の背部の筋肉のコリの状態を作り
出し、脊柱の歪みに発展していきます。その慢性化は肩凝
り・腰痛・各関節痛をも引き起こしていきます。

この様に肝臓という、臓器に充血が起こると血液の配分
を大きく乱すことになり、様々な身体症状の根源として作
用することになるのです。前述した脳の問題とこの肝臓は、
実は密接な関係を持って現代生理学も脳と肝臓の関係を最
近発表するようになりました。この脳と肝臓に乱れを生じ
たのが現代人の多くの姿となります。これが現代女性に更
年期障害を多発させる最大の要因となります。
このように、体液の循環・配分・質という問題は人体生
理機能上欠くことのできない要素であり、それをいかに正
常にもっていくかが更年期障害をはじめ、あらゆる病気の
回復にかかわっていくのです。

 更年期障害の対処と方法

  日本伝承医学の生命観、人体観、疾病観は生物のもつ、
生へのプログラムに立脚した合目的性としての生をまっと
うするという原則に照らして病気をとらえなおしています。
病気や症状を正への対応という観点で見ていくと更年期
障害の本質がみえてきます。人体のすべての生理機能は、
血液・体液の「循環・配分・質」によって営まれています。
更年期障害を改善するためには、まずこれを整える必要が
あります。血液の「循環・配分・質」を乱している要因は、
精神的ストレスに起因した肝臓の充血・炎症と脳の充血
あるいは虚血状態にあります。
人体の中で中身のつまった二大臓器である、肝臓と脳に
血液を取られてしまうと、全身の血液の循環・配分に狂い
が生じてきます。肝臓という臓器は、血液の貯蔵場所であ
り、体内毒素の解毒も行い、血液、体液の元となる成分を
作り出し、また、脳内の神経伝達物質(セロトニン・メラ
トニン等)脳内ホルモンの元となる物質も作り、その分解
をも行っているたいへん重要な場所となります。

肝臓の持つ上記の作用の低下は、血液の質の低下及び脳
内物質の産出と分解を著しく低下させていきます。血液の
質の低下は、即、血液のろ過機能をもつ腎臓や脾臓に負担
をかけ、この持続は、腎臓、脾臓共に機能低下を引き起こ
していきます。
ストレスに起因する肝臓の機能低下は、上記の機序で血
液の質をも低下させてしまうのです。精神的ストレスに起
因した肝機能低下は、このように血液の循環・配分・質を
大きく狂わせていくことになります。
もうひとつの中身の詰まった臓器としての脳は、通常にお
いても大量の血液を消費している場所です。精神的ストレ
スの持続は、当然脳を酷使し、さらに大量の血液を必要と
します。これは脳内の血液の循環・配分を乱し、脳の内圧
を上昇させます。脳の内圧の上昇は、頭痛及び、目、耳、
鼻にも症状をあらわします。
脳の血液の循環・配分の狂いは、脳内物質としての神経伝
達物質の産出を減退させ、また脳内ホルモンの分泌を低下
させることにつながるのです。

人体の指令中枢としての脳に機能低下が起こるというこ
とは、ホルモン中枢、自律神経中枢を乱し、あらゆる症状
を引き起こす要因となっています。当然精神疾患のすべて
にも関わっています。これらはすべて脳への血液の循環・
配分・質の乱れに根本的な原因があったのです。
つまり人体の生理機能を大きく狂わせる要因は、肝臓と
脳が深く関わっているのです。更年期障害を単なるホルモ
ン異常ととらえては,多種多様な不定愁訴を取り去ること
は不可能です。更年期障害の根拠と機序を正しく認識すれ
ば、更年期症状が改善することは、むずかしい問題ではあ
りません。
症状に振り回されることなく、血液の循環・配分・質を
正常に戻す処置をとることが大切となります。

日本伝承医学の技術は、これを容易に達成できる方法を
所有しています。生命活動の中心を担う骨と骨髄に着目し、
骨に電気を発生させ、低下した体内の電気レベルを上げ、
電気の流れを正常に復すことで血液の循環・配分・質を改
善できるのです。基本調整法としての三指半、リモコン、
心臓調整を用い、「気・血」を整え、肝叩打法で肝機能を
改善します。さらに眼圧調整法、頭蓋骨操法、自律神経調
整法を用いて内圧調整、血液の循環、配分調整を行います。
また、肝臓と脳の冷却法を加えることで、体内の血液の循
環、配分、質を正常に戻すことが可能となります。
更年期障害におけるさまざまな症状に振り回されることな
く、その本質を正しく認識して治療することで改善をみる
ことができます。

お気軽にお問合せください。 TEL 070-5590-4522

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