狭心症と心筋梗塞の本質

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狭心症と心筋梗塞の本質 2016.8.17 有本政治

狭心症と心筋梗塞は虚血性心疾患と呼ばれ、心臓ポンプを収縮する心筋に十分な
血流、酸素が送り込めない時に起こる諸症状を指しています。心臓に血液を供給
している冠状動脈に血液が不足する事で発生すると考えられています。その要因
として、心臓を養う冠状動脈に動脈硬化が起こったり 、血管が細くなったり、血管内
に堆積物ができ、血管の内腔がせき止められ、血液の流れが制限されたりすると
起こると言われています。

症状としては、胸の奥がきゅっと痛い、胸が締めつけられる、押さえつけられる、胸
が焼けつく様な感じなどがあげられます。ほとんどが胸痛として現われますが、上腹
部や背中の痛み、頸部や下顎の痛み、左肩から左上腕の内側に沿っての、しびれ
や痛みも現われてきます。狭心症はほとんどが数分以内でおさまるのに対して、心筋
梗塞は症状が長く続き、30分以上続く事もあります。心筋梗塞は呼吸困難、意識障
害、吐き気、冷や汗等を伴う重症の場合もあります。分類としては軽度の場合が狭心
症で重度の症状が心筋梗塞といえます。

二つとも心臓の心筋の痙攣(けいれん)状態という症状になります。痙攣とは筋肉を
収斂(しゅうれん=縮むこと)させて血液を集める症状です。わかりやすく表現すれば、
スポンジを押しつぶし収縮させて周囲から血液を吸いとろうとする作用です。筋肉の
痙攣も同じ機序で起こります。

現代医学の見解は、冠状動脈の動脈硬化や血管の狭窄(きょうさく)による血流不足
が原因とされています。当然悪い反応として捉えられ、死に直結する怖い病気と言わ
れています。確かに心臓は生命を左右する器官故に苦しさと恐怖心が強く、不安に
なる事は否めません。しかし生きとし生きるものは、死に至らしめるために症状を発
しているのではありません。現代医学では病気や症状のすべてが、一方的に悪の視
点で捉えられているために、すべてを負の対応と考えています。そのために何故その
症状は発生したのか、何のためにという疑問や発想が無く、またそういった視点も
もち合わせていないのです。故にほとんどの病気や症状の根拠や機序が示されず、
ただ症状を消し去る治療だけで、放置すれば死に至るという説明に終始しています。

これでは患者はますます不安にかられ、精神的なストレスから解放される事はあり
ません。またそれだけに留まらず、悪の反応として抑える処置を行なうと一時的には
症状は改善したかのようにみえても、必ず違った形で再発していきます。さらに重篤
な症状に移行していく場合も多くあります。それは体が必要とする対応を逆に消して
しまうことで、さらなる対応に迫られるからです。つまり病は重篤化してしまうという事
です。こうした不安を軽減し、どう対処していく事が大切かを正の視点に立って日本
伝承医学的に考察してみたいと思います。

<すべての症状は、早く死ぬ方向に反応を起こす事は決してない>

日本伝承医学が首尾一貫して主張している生命観、疾病観は、生物として生まれて
自らの体を早く悪くなるようにしたり、ましてや早く死ぬように体を反応させる事はない
という事です。すべての生物は、その種の保存をまっとうするために、最後まで生き
抜く様にプログラムされており、そのための対応手段を何千年も何億年もかけて獲
得して現代まで生き残っています。

その手段は幾重にも段階的に構築されており、病気に置き換えれば、初期症状から
重篤な症状まで段階に応じて対応手段がとられる様に設計されています(詳細は
ホームページ、がんを捉え直すの項参照、がんは最終対応の姿)。これは生命体と
して極めてあたり前なことであり、命を守るための防衛手段であります。この事を
何処かに置き忘れてしまったことが、現代医学の盲点なのです。

つまり病気や症状は、一方的な悪の反応ではなく、何かを元に戻し、最後まで命を
守るための必要な一時的な”対応”として発現しているのです。この視点をもって
狭心症と心筋梗塞の症状を捉え直してみると、180度違った見解が見えてきます。

<狭心症と心筋梗塞の前駆症状と考えられている不整脈は、
正しくは調整脈だった>

すでに別項(院長の日記、不整脈の項)として解説してある様に不整脈は、全身の血
液の循環・配分・質(赤血球の連鎖と形の変形)の乱れを修正するための必要な対応
手段であります。故に不整という表現は適切ではなく、”調整脈”であるのです。正に
180度違った捉え方になります。この延長上にある狭心症や心筋梗塞も負の反応で
は決してないのです。

<次なる命を守る手段が狭心症や心筋梗塞としての対応で、これは心臓自体に血
液が不足する事で発生する>

狭心症と心筋梗塞は虚血性の心臓疾患と呼ばれ、心臓の心筋を動かす冠状動脈に
血液が不足して発生する事がわかっています。
不整脈は全身の血液の循環・配分・質の乱れから起こっていますが、狭心症と心
筋梗塞は全身の血液の循環・配分・質の乱れがさらに進んで、心臓自体にも血液
の循環・配分・質の異常が波及した時に発生します。心臓に血液が集められなくなっ
ているということです。

これは心臓という局所だけの問題ではなく、全身の血液の循環・配分・質(赤血球の
連鎖や形の変形)が乱れる事で、心臓に血液を集める事ができなくなり、心臓その
ものに虚血が発生しているのです。故に狭心症と心筋梗塞の根本的な要因は、心
臓単体の問題ではなく全体との関連の中から見ていく事が必要になります。

現代医学の見解は全体との関連は考慮されず、心臓に虚血を起こすのは、心筋を
動かす冠状動脈に動脈硬化や狭窄が起こる事で血流が阻害され血液不足に陥ると
いう説をとっています。実はこれは結果として発生している症状で、正しくは心臓に
血液を早く供給するための必要な対応であるのです。

<冠状動脈の動脈硬化や狭窄は何故起こるのかーー正の視点からの回答>

動脈硬化とはその表現通り血管が柔らかさを失って硬くなる(ガラス管化)事を指しま
す。狭窄は菅そのものが細くなったり、菅の内部が狭くなる事を言います。体がこう
して血菅を硬くしたり、内径を狭くするには必ず意味があるのです。
その理由は、命の源となる血液の流れを確保するために、必要に迫られての対応
になります。その手段はそこまでやるかというほどの対応能力を発揮します。その対
応は人智を超えたレベルです。体は極度の心労で、一夜にして髪の毛を真っ白にし
てしまう程なので、血流を確保するためには、血管を硬くしたり、内径を細くしていき
ます。

動脈硬化や血管内の狭窄を正しく捉えるためには、菅の中の液体の流れの基本的
な知識と理解が求められます。細い菅の中の液体の流れを知るには、ゴムホース
で散水する場面を思い描いて頂ければよくわかります。 ゴムホースの先端の口を
つぶして水の出口を細くすれば、水は勢いよく遠くに飛びます。つまりゴムホー
スの内径が狭まれば内部の水の流れは勢いよく早く流れます。逆に内径が太くな
れば水の流れは遅くゆっくりになります。

またゴムホースは柔らかく、クネクネしているために、内部の水の勢いが強かったり、
水圧が高いとホースの曲がり角には高い抵抗が生じます。内部の水を勢いよく早く
流すには、ゴムホースではなく、水道管等に使用される塩化ビニール製の固い菅の
方が内部の抵抗が少なく水は勢いよく早く流れます。さらにガラス管の様にもっと固
ければ抵抗はさらに小さく、内部の水は抵抗を受けないでもっと早く流れます。
以上の菅の中の水の流れの原理が、動脈硬化と内径の狭窄発生の理由になります。

元々生きている体の内部では、血管を太くしたり細くしたり、硬くしたり柔らかくしたり、
血圧を上げたり下げたり、心臓のポンプ力に強弱をつけたり、断続的に流したり、
溜めて一気に流したりという対応は日常的に行なわれています。これらの対応で処
理できなくなると、動脈硬化や血管の内径を細くしたままにしたり、血管内部にプラー
ク(脂肪の堆積物)を作る事で、せき止めて一気に流したり、流れのスピードに強弱を
つけて非常対応をとっていくのです。

<心筋に血液を早く供給する対応が、動脈硬化や血管狭窄の機序となるが、
これは原因ではなく結果>

前述した様に、動脈硬化と血管狭窄は狭心症と心筋梗塞の原因ではなく結果として
発現しています。動脈を硬化させガラス菅化する事で内部抵抗を少なくして血液を早
く流す対応なのです。また血管の内径を細くする事で内部の血液の流れを早くしてい
るのです。さらにコレステロールを堆積させてプラーク(脂肪堆積物)を作り、一時流
れをせき止め、溜めて一気に流す事で赤血球の連鎖(ドロドロでベタベタな血液)を
押し出す対応もします。つまり心筋に血液を早く供給するための手段を総動員して、
心臓のポンプ機能を守り抜く対応をとっているのです。

これまですべて悪の反応として考えられていた動脈硬化、血管狭窄、血管内壁のプ
ラーク(脂肪堆積物)等は、これらを必要に応じて作り出す事で、心筋に血液を早く供
給し、心筋の血液不足を防ぎ、最重要臓器である心臓のポンプ機能を最後まで守り
抜く対応がその本質であったのです。つまり心筋の虚血の原因と考えられていた動
脈硬化と血管狭窄は、原因ではなく、必要な対応の結果として発生していたのです。

<狭心症と心筋梗塞の症状は血液を心臓に集めるための非常対応手段>

命あるものは最後の最後まで命を守る対応手段を駆使して生存を図ろうと働きます。
心筋に血液を早く供給し、心臓の働きを最後まで守る対応が動脈硬化であり、血管
狭窄であり、血管内のプラークの堆積であったのです。これらを総動員しても心筋に
血液が供給できなくなった時の対応が狭心症と心筋梗塞の症状になります。
狭心症と心筋梗塞の主症状は、胸の奥が締めつけられる感じと胸痛です。
これは前述の様に、心筋の痙攣による絞り込みから発生しています。心筋に痙攣を
起こす事で血液を集めようとする非常対応の姿であります。筋肉を収斂させて、スポ
ンジ効果として心筋に血液を吸いとろうとするために起こしているのです。

この非常対応で心筋に血液が集まれば、心臓ポンプは正常に作動を始めます。短
い時間で血液が集まり発作が収まる段階が狭心症であり、収縮の程度と時間が長
く、血液不足が深刻で、部分的に心筋の壊死状態が起きている状態が、心筋梗塞に
なります。この心筋の痙攣という非常の対応でも心筋に血液を集める事ができない
場合は、死に至る事になります。

生きている体は最後の最後まで命を守る対応を段階的に行使しますが、それは必
ずしも蘇生につながるわけではありません。人間の寿命というものは、誰しも90~100
歳まであるものではありません。年齢に関わらず生まれながらにもつその人の天命
というものが存在します。故に全ての対応手段を駆使しても死に至る場合は誰しも
あり得ます。体は命を守る最良の方法を、最後までやり続けているという事実を認識
する事が大切なのです。

<心臓に虚血を起こすのは、全身の血液の循環・配分・質の乱れが原因である>

心筋の血液不足は心臓だけの問題ではなく、心臓自体に血液が集められなくなった
事が原因です。心臓本体に全体的な血液量が不足すると、少ない血液を早く流す
対応に迫られます。これが早く心筋に血液を流す必要上、動脈硬化や血管狭窄、
プラーク堆積物の付着を作り出したのです。
全身の血液の循環・配分・質を乱す最大の要因は、臓器としては心臓と肝臓(胆嚢を
含む)になります。心臓は血液を全身に送り出すポンプであり、これに弱りが生じると
血液の循環が乱れます。

肝臓はレバーと呼ばれる様に、血を固めた様な大きな臓器で、ここに大量の血液が
集められる事で、全身の血液の配分を大きく乱します。
また肝臓に内包され、肝臓で作られた胆汁を袋に集め濃度を濃くして、極めて苦い
物質に変え、分泌するのが胆嚢になります。胆嚢から分泌される胆汁は、その苦い
成分から、人体内の漢方薬(苦寒薬として炎症を鎮める抗炎症作用)の働きを担い、
炎症を鎮めると共に、血液の熱を冷ます作用を担っています。

胆汁の分泌不足が起きると、赤血球が熱を帯び、熱変性によって赤血球の連鎖と
赤血球の形の変形が生じます。これが血液の質を大きく乱す最大の要因となるの
です。また赤血球の連鎖と形の変形は、毛細血管内の赤血球の通過を遅らせ、全
身の毛細血管に停滞と詰まりを生起させます。さらにこれを流す対応から心臓のポ
ンプに大きな負担をかけ、この持続により益々心臓の機能に低下をもたらすのです。
このような肝臓、胆嚢と心臓の機能の低下が全身の血液の循環・配分・質(赤血球
の連鎖と形の変形)の乱れを生み、心臓に血液の供給不足(虚血)を生起させる原因
となっているのです。

<狭心症と心筋梗塞の根拠と機序が明らかになれば、対処の方法はある>

これまで狭心症と心筋梗塞の根拠と機序を解説してきました。根拠と機序が明らか
になれば、その対処の方法は、すでに答えが出ています。心臓疾患は単に心臓と
いう局所の問題だけではなく、全身の血液の循環・配分・質の乱れが背景に存在し、
心臓本体に血液が集められなくなった事が原因で発生します。心臓という臓器は肺
と共に命に直結した臓器であり、最優先にこの機能を守る対応が講じられます。あ
らゆる手段を駆使して心臓の機能を元に戻す対応を生起させます。

この対応の一環が不整脈であり、狭心症であり、心筋梗塞である事はこれまで解説
してある通りです。故に心臓疾患を根本的に治癒に向かわせるためには、これらの
対応をとる必要がない状態に戻す事が不可欠です。それには上記の様に全身の血
液の循環・配分・質の乱れを元に戻し、心臓に血液が十分に供給できる様にする事
です。また心臓自体のポンプ能力の回復も必要です。

このように全体の調整と局所の調整の両面からの治療が不可欠なのです。現代医
学の処置はこのような観点はもたず、ただ局所の治療に終始するために一時的に
改善したかに見えても必ず再発します。また治癒に必要な対応(症状)を抑え込んで
しまうためにさらに次の対応に進行し、結果的に重篤な状態に移行してしまうことに
なります。

<全身の血液の循環・配分・質を整えるには、”肝心要”の機能を高める>

全身の血液の循環・配分・質に関与するのは肝臓(胆嚢を含む)と心臓です。生命維
持に不可欠な働きをするが故に、”肝心要”(かんじんかなめ)と呼ばれているのです。
心臓のポンプ力を高める事で血液の循環を改善し、肝臓の充血、炎症を鎮める事で、
肝臓に大量に集まった血液を心臓に回せるようにし、全身の血液の配分を整えます。
また胆嚢の炎症、充血、腫れをとる事で、胆汁の分泌を回復させ、血液の熱を冷まし、
赤血球の連鎖と形の変形を改善し、全身の毛細血管の流れの停滞と詰まりを除去
します。これにより血液の質を元に戻すと同時に、心臓の負担を減らします。
肝心要の働きが改善する事で、全身の血液の循環・配分・質の乱れが整い、心臓
に十分な血液が供給できる様になるのです。

<心臓の機能を高めるには、どうしたらよいか>

その手段は、心臓に血液を効率良く還す事が一つの方法になります。その方法は
心臓まで血液を還すために作動する足関節とそれに連動したふくらはぎの筋肉の強
化です。足は第二の心臓と言われ、心臓に血液を還すポンプ装置の要になります。
これを作動させる方法は1日30分位の歩行が最適になります。またつま先立ち運動
を毎日継続していくことも大きな効果が出せます。つま先立ちをすると、ふくらはぎの
筋肉が作られ、心臓へ血液を返すポンプ作用を働かせることができるからです。

また、心臓機能を高めるためには、心臓の拍動をコントロールする指令を発する脳
の中心に位置する”脳幹”の働きを低下させない事が必要です。脳幹は別名”命の座”
と呼ばれ、基本的な生命維持機能に指令を出す重要な中枢指令場所です。心臓の
機能を元に戻すには大元の中枢指令場所の機能を上げる事が必要です。そのため
には脳幹の機能を低下させる最大の要因となる脳内の熱のこもりを除去する事です。
脳内に熱がこもるということは、脳に炎症が起きるということになります。この炎症を
除去するためには氷枕での頭部冷却が著効を示します(詳細はホームページ家庭
療法の局所冷却を参照)。

そしてもう一つ大事なことは、心臓の拍動をコントロールする脳幹の最下部で脊髄
の最上部に位置する「延髄」と心臓上部に位置する「洞結節(どうけっせつ)」、心臓
中心部に位置する「房室結節」の三個所に刺激を入れることです。心臓の拍動と調節
は脳幹の「延髄」、「洞結節」、「房室結節」からの電気信号によってコントロールされ
ています。しかし生命力が低下し心臓が弱ってくると、この電気信号が正常に働かな
くなってしまいます。

電気信号を働かせるためには、「うなじ、むなさき」法ともよばれ、うなじ(延髄)とむな
さき(心臓部)に両手を接触させ、電気的バイパスを作ることです。それと同時に(一方
の手を後頭部にかけ、延髄に刺激が入るように、首を前屈させ)、僧帽筋(そうぼうきん)
を引き伸ばし、もう一方の手を胸肋部におき、心臓部に軽くポンプ圧を加え、椎骨と肋
骨の動きを回復させ、心臓の拍動と脳への血流を調整していくことです。
心臓の裏に位置する左胸椎の3、4、5番椎骨と前胸部からの左3、4、5番肋骨に圧刺
激が入る事で「洞結節」と「房室結節」に電気信号が発生し、一気に心臓の働きが活性
化されます。日本の古代人は、手技療法により心臓機能を高めるこのような見事な
方法を見出していたのです。これが日本伝承医学になります。

また日本の古代人は、心臓機能を高める手段として卵油(らんゆ)というものを用い
てきました。卵の卵黄だけを、時間をかけて真っ黒に焦がしたものになります。卵油
は昔から心臓の特効薬として食されてきました。これも日本人の叡智のひとつになり
ます。

<日本伝承医学の治療法>

日本伝承医学の治療は世界で唯一、骨のもつ二大特性の圧電作用と骨伝導を利
用して、骨髄機能を発現する事のできる療法になります。骨髄機能が発現する事で、
細胞新生と造血が達成され、低下した生命力や免疫力を効率良く高める事ができ
ます。そして病気や症状の直接的な要因となる全身の血液の循環・配分・質に関与
する肝臓(胆嚢を含む)と心臓の機能を元の戻す事を目的に治療法が構築されてい
ます。

日本の古代人が骨への高い見識の中から開発した心臓調整法と肝胆蘇生法は
大きな効果を発揮します。この心臓調整法は、自分一人でも調整できるように
「ウナジムナサキ法」として日本の地に伝えられ継承されてきています。緊急時の
蘇生法としても大きな効果を上げています。

また家庭療法として推奨している氷を利用した頭と肝臓(胆嚢を含む)の冷却法では、
脳幹部の熱のこもりを除去し、肝臓、胆嚢の炎症や充血、腫れをとる事ができます。
さらに心臓の働きを元に戻す方法として、左首と心臓の表と裏からの冷却も合わせ
て行ないます。このような統合的なとり組みによって狭心症や心筋梗塞を改善に向
かわせる事ができるのです。薬や外科手術に頼る方法だけではなく、心臓疾患を根
本から改善させていく方法が、日本には古来から存在していたということを、今一度
再認識して頂きたいと思います。

 

心疾患(心筋梗塞・狭心症)の本質                             2004. 有本 政治

日本伝承医学では心疾患を、単に心臓のみの病変ではな く、全身的な血液の循環・配分の乱れから生じる、対応の ための症状としてとらえています。心臓に血液の循環・配 分が不足する状況が長期的に起こると、これを正常に確保 するために生体は必要な対応を余儀なくされます。心臓は「生」の瞬間から「死」まで休む間もなく動き続 けなくてはならない臓器になります。人が生きていくため に不可欠な血液を全身に送り出す作用を最後まで担ってい るからです。  生命を成り立たせるためには「エネルギー」と「物質」と 「情報」の三態が必要です。この中の「物質」としての血液 の循環を直接的に作り出しているのが心臓になります。心 臓が動くためには電気エネルギーと物質としての血液が心 筋に供給されなくてはなりません。心臓の筋肉に常に新鮮 な血液が補充されないと、心臓のポンプを正常に動かすこ とができないからです。

心臓は常に動いていなければならない臓器です。血液の 循環を確保するために様々な対応手段をもっていなければ なりません。血液の循環を確保するための対応処置は第一段階として 血液の流れを速く、強くするために、血圧を高くすること です。第二段階は、血管の内径を細くすることで、管の内 部の血液の流れを早くする対応です。第三段階として、心 筋を痙攣(けいれん)させることでスポンジ効果を生み、血 液を集めようとする対応です(狭心症がこれに相当)。筋肉 痙攣、胃痙攣、子宮痙攣も同様の作用で起こります。頭部 に発生すれば、しめつけられるような激しい頭痛が起こります。第四段階としては、脳梗塞と同様に毛細管をつまら せることで、循環を確保する段階です。これは次第に太い 血管にも発生することになります(冠状動脈硬化症、狭窄 症等)。

生体は、このように命を守るために幾重にも段階的に対 応手段をもっています。これらの段階のすべてに、警告サ インとして、頭痛、めまい、のぼせ、立ちくらみ、息苦し さ、動悸、胸部の圧迫感、しめつけられるような痛み等が 発生してきます。これらの段階を経て、心臓の病は心筋梗 塞、狭心症、心不全等に移行していきます。人体には突然、 死にいたらしめるというプログラムはありません。命の本 質を知り、警告サインの段階で気づき、適切な処置を行っ ていけば、必ず治癒していくことができるのです。まず病 の本質を正しく認識することが重要であり、治療の選択を 誤らないでほしいと切に願います。日本伝承医学の心臓調整法は、脳内の血液循環をコント ロールしている僧帽筋の緊張状態を取り去ると同時に、肋 骨(ろっこつ)の動きを取り戻し、心臓ポンプの圧迫をとり、 ポンプを正常に働かせることを目的としています。また延 髄と心臓を両手でバイパス的につなぎ、心臓に電気エネル ギーを補充します。そして心臓に自然な動きを取り戻し、 生体電気を高め、血液の循環・配分を整えていく技術にな ります。日本伝承医学の心臓調整により、心疾患は改善させることができるのです。

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