脳血管疾患

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脳・心臓の血栓症について                                                           2004.  有本 政治

体の中を走っている血管が詰まり(梗塞)、体の組織(細 胞)に血液が行き渡らなくなると、酸素と栄養が供給されず、組織は障害をきたしてきます。このような梗塞は心臓 や脳に起こりやすく、いずれも血栓が起きる病気ということで、大きくは血栓症という概念に入ります。軽度の場合 は「一過性虚血発作」と呼び、梗塞とは区別しなければな りません。心筋梗塞も脳梗塞も虚血性の疾患になります。 虚血は血液の循環・配分の乱れから起こります。脳出血は、脳の血管が切れて出血することをいい、脳梗 塞と脳出血は総称して、“脳卒中”と呼びます。卒中とは 突然起こるという意味で別名は“中気”とよばれています。脳循環障害と心臓病とは、密接な結びつきがあり、日本 伝承医学の中では、同根の症状としてとらえています。どちらも血液の循環と配分に問題が生じて起こる病気であり、 全身的な血液の循環と配分を整えることで、治癒に向かわせることが可能です。

脳梗塞・脳血栓をとらえなおす

日本伝承医学の提唱する病のとらえ方は、症状をすべて 悪い対応としてとらえるのではなく、命を存続させるため の正への対応という観点でとらえ直しています。この観点 に立って、脳梗塞をとらえ直してみましょう。脳内の血管をつまらせることで何を守っているのかという視点で考察してみると梗塞の正しい見解が見えてきます。 脳内には血管がいっぱいはりめぐらされています。網目ど ころか“綿”の固まりのような血管網の状態になっています。血管網は、樹木の幹と枝の関係と同様に、太い血管と 細い血管、さらに毛細血管という形で血管網を形成してい ます。脳梗塞とは、脳の血管がつまっているといっても、主要 な太い血管が詰まっているわけではなく、毛細血管(主要 でない部分)がつまっている状態を指しているのです。

最近のMRI診断の中で、無症候の多発性脳梗塞という診断 名が登場しはじめました。MRI画像診断で脳内に梗塞が多数 存在しているのが発見されたにも関わらず本人には、まった く症状がないというものです。故に無症候性の脳梗塞という 新たな診断名が必要になってしまったのです。脳内の毛細血管が何個所か詰まっていても何の症状もみ られないということは、命を存続させる上で許容できる範 囲の変化とみても差し支えないのです。ではなぜ血管をつまらせてしまうのかといいますと、これは脳内の血液の循環を正常に保つための一過性の対応の 姿であります。主要な血管を最後まで守り抜くために、一 部分の毛細血管をつまらせて血液の循環を守ろうとしてい る正への対応の姿なのです。

わかりやすく例えれば道路網に置き換えられます。東名 高速道路を例にして説明しますと、東京と名古屋を結ぶこ の道路は、ある意味東京という大都会を生かす上での“生 命線”となる主要幹線道路になります。この高速道路が渋 滞、停滞すると大都会東京は生活に支障をきたしてきます。 主要幹線の流れを確保するために、支線にあたる途中から 流入する各インターチェンジの車の流入を一時的にストッ プさせて主要幹線道路の流れを確保しなければなりません。この対応の姿が脳内の毛細血管のつまった現象に相当します。毛細血管をつまらせることで脳の主要な血液の循環 を確保している対応の姿になります。つまらせることで脳 内の血液循環を守り、最後まで命を生かそうとしているの です。  東名高速の流れが円滑にもどれば支線の流入ストップは 解除されます。人体も同様に、脳の血液循環が改善される べき適切な処置をとれば、毛細血管のつまりは自然に解消 されていくのです。

最新の血管学の世界で「考える血管」と題し、脳の血液 循環を守る対応として、人体は必要があれば血管を新たに 新生させて“バイパス作用”として、血管が伸びていくと 発表しています。つまり脳内の血液の循環を守るためには 血管が自律的に伸びてバイパスをするということです。生 物として命を守る対応は、このように幾重にもはりめぐら されているのです。脳梗塞に対してこのような見解を持たず、血管のつまり を溶かしたり、除去する方法に終始してしまうと、どうな っていくかは“自明の理”でありましょう。生物として命 を守るために脳の循環を守るために、次々と新たな対応処 置を講じなければなりません。これがまた新たな症状を生 む結果となっていくことをまず理解しなければなりません。

脳循環障害と心臓との関連

脳の循環障害のほとんどは、脳内の血液の循環・配分の 問題によって発生します。つまり一過性の虚血状態(頭痛、 たちくらみ、めまい等)の段階を経て血栓症(脳梗塞・脳出 血)へと移行していきます。これらの症状は、脳内への血液の流入のわずかな低下に よって起こります。脳への血液流入量の低下に関わってい るのが心臓ポンプ機能の低下になります。心臓ポンプ機能 の低下は全身に波及しますが、特に心臓より高い位置にあ る頭部は、血液を上にあげるという関係から虚血症状を起 こしやすい場所となります。

脳の循環障害のすべては心臓との関わりの中で発生して いるといってもよいでしょう。故に脳だけの問題としてと らえても何の改善にもなりません。脳だけの症状として、 単にその部位を抑える処置のみに終止してしまうと、治癒 どころかますます新たなる症状を発生させることになって しまいます。脳におこる症状のすべては、心臓及び全身の 血液の「循環・配分・質」の問題としてとらえていく必要 があるのです。故に脳だけの治療を行っても、根本的には 何の解決にもならないばかりか、新たな症状を併発してし まうことを肝に銘じて頂きたいと思います。

脳・心疾患の正しい対処法

これまで解説してありますように、脳、心臓に起こるす べての症状は、悪い対応ではなく命を守る正への対応の姿 であるという認識が大切です。この認識があれば病が生じ ても、けっしてあわてないで正しい対処の方法がみえてき ます。“命存続の原則”に基づいて病気をとらえなおした 日本伝承医学の理論と技術は、病が重篤になればなるほど その効力を発揮していきます。脳梗塞、心筋梗塞などの脳・心疾患のすべては、全身の 血液の循環・配分の乱れから生じてきます。この認識なく、 つまっている血管個所だけを手術で除去したり、溶かす薬 剤を使用したりすることは、次の段階の症状を発生させて しまうことになることを理解しなければなりません。

脳・心疾患の対処法としてまず、脳や心筋の虚血状態の 改善をしなければなりません。脳や心臓に虚血状態が発生 する要因は二つ考えられます。第一は、心臓本体の拍動を さまたげる左上胸部第3~第5肋骨の可動性の欠如があげら れます。第二は全身の血液の配分を乱す他の臓器(肝臓・ 腎臓・脾臓)の充血状態が考えられます。特に人体中大き な臓器である肝臓が充血を起こすと、全身の血液の循環・ 配分を大きく狂わせる要因となります。別名左肝臓と呼ばれる脾臓も充血肥大をしやすい臓器に なります。また腎臓は、人体の血液のろ過、再生装置とし て働き、全身の血液・体液の配分を統制している臓器であ ります。以上あげた三つの臓器に機能低下(充血)が発生す ることによって脳や心臓に虚血状態を作り出していきます。日本伝承医学における三指半操法、リモコン操法は、生 命活動の中心を担う骨の多様な働きに着目し、技術を構築 しています。この二つの技術は、人体の縮図である足の26 個の骨に“圧”を加え、電気を発生させることを目的とし ています。

足の骨に発生させた電気と情報(圧)を瞬時に、骨の持つ 感覚器と伝達系の作用で全身に波及させていきます。また 人体の一方の極である足に電気を発生させるということは、 人体の両極に電位差を生じさせることでもあり、電気の流 れを瞬時にして生起させることができます。 “人体は電気仕掛けのロボット”とも例えられ、電気の流 れが起これば血液の循環も瞬時に達成されるのです。さら に骨に電気と情報を与えることで、骨の中の骨髄に機能発 現のスイッチを入れ、骨芽細胞を新生させ、造血幹細胞を 活性化させることができます(造血幹細胞は人体すべての 細胞の母体となる細胞になります)。また心臓調整法は、直接的に左上胸部の第3、第4、第5 肋骨の可動制限を改善し、心臓ポンプの圧迫を除去することができます。さらにこの技術は、脳内の血液の上げ下げ をコントロールしている僧帽筋の緊張をゆるめ、脳内の血 液の循環・配分を瞬時に変えることもできます。

脳や心疾患が発生した場合にはまず、全身の血液の循環・ 配分を整えてあげることが先決です。血液の循環・配分が 整えば、脳、心臓部における虚血状態は、一気に改善できるのです。日本伝承医学の基本医術である三指半操法、リモコン操 法、心臓調整法は、脳、心臓の虚血症状を根本的に改善し ていくことができる操法になります。 また日本伝承医学の提唱する脳と肝臓の氷冷却法は、充血 し、機能低下した臓器の働きを元に戻し、全身の血液の配 分を整える最良の方法でもあります。日本伝承医学の技術 と家庭療法の氷冷却法によって、脳疾患、心疾患を確実に 改善をさせることができます。

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